昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-04-07から1日間の記事一覧

統率されぬ意思

何も描くものがない夜。君の鼓動だけが頼りで、刹那におとずれる閃きと対峙して、たゆたう面影にとろけ、熱病のような恋路の果てに弾け飛んだ思いなどは追わず、次々とやってくる今よりも前に進む勇敢さだけが、切実とした願いすらも超越し、血で描く優雅さ…

原理的な商法

どれもが、 誰かの奴隷であり、 そこで保たれるものや、 もたらすものなどに 現れる秩序のどれもが、 絶えず奴隷的であり、 命令を待ち、 鞭で殴打されることを 待ちわびているような 無知さを掲げる。

惰性な森

暗い森、はためく希望、弾けた感情は、どこに向かうのでもなく、宇宙には端もないから、はしたない夢を敷衍させ、機械的な幽遠に脱色した彼女たち、はびこる言葉が最後の母を破壊し、豊かなのは精神でもなく、肉体であって、悪化していく病は、いつも自分を…

流浪の身

ニヒリズム的に 無いことを よろこぶよりも なにも無いことを 求めるよりも、 シンプルに、 なにかであることに よりそうほどに、 すべてはよそよそしくなり、 屈折するだけに至るし、 そこでは偏るだけの 即席の自由を謳い、 だれかを操作するだけに至る。

貧血

捕食されることに疲れた夜は、 何かに取り憑かれたように、 連関するイメージの 馴れ合いを取り外し、 自らの確かさだけを敷衍させる。