犠牲的な伴侶たち、あらがう精神は、批判的な死から抜け出して、いびつな生を崇めては、永遠的な制度に付着する愛に似たようなものを愛するが故に、自らを苦しめるだけに至るのであり、堕落する精神は、ノマドとして生きられずに、定着して、時間に磔になり…

先々で共鳴し、 氾濫する思いがぶつかり、 確かさを枷に変える前に、 帰る場所を求める前に、 逃げ出し、 誰にも捕まえられずに、 創造的に昇華し続ける。

約束された日の終わりや、 屈折したレンズで感じる体温や、 火傷するような面影が、 青白い炎を延々と焚きつけ、 陰りある物語の彼方で、 初心な心を汚していく。

青春の落伍者、静謐の仏、涅槃でたずさえた隠語を話しながら、ひやかす夢の跡、かさばる思いは誰かの孤独を裸にし、憎しむ人々の長い髪、慟哭する子供たち、単一化する要因から、儚くいびられる思いのカス、インクをこぼし、本を汚すだけの高揚感を弄ぶだけ…

ピーターパンのように、 信号は無視して、 夜を敷衍させ、 せせらぎで踊りながら、 理由なんて破棄して、 システムが謳う 道楽から放たれ、 健気に逃げ惑う。