昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-05-09から1日間の記事一覧

大嫌いな鐘の音

典雅にゆらぐ風景、和毛と夏との和解、初々しい雨にぬれる恋、単色にあおぐ不安、完結するジレンマが着たドレス、憎しみと胸骨、反復する独善的な証拠と、消極的な面影がうたう自由から逃れ、寝返りうって、しとねに委ねた堕落したフラクタルな身体との別れ…

彗星

けだるい恋人を となりに置いて、 星をにらみつけている。 ふたりのあいだに ふちどられた 夢に裏切られた空間が、 ドーナツみたいだ。

結末にからまるもの

犠牲的な伴侶たち、あらがう精神は、批判的な死から抜け出して、いびつな生を崇めては、永遠的な制度に付着する愛に似たようなものを愛するが故に、自らを苦しめるだけに至るのであり、堕落する精神は、ノマドとして生きられずに、定着して、時間に磔になり…

口うるさい批判家

電気食べて大っきなるイヌや、 夜が昼を捕食し、 朝を吐き出す前に、 機能的なラブソングを 歌う君を束縛する 口約束ばかりの憂鬱や、 火傷した記号的な 友達が羽化する瞬間が、 綺麗やな。

死をも超えるための歌

ゆがんだ承認欲求は、 自己を破壊し、 他者に死をゆだね、 自らの身を呈してまで、 自らの欲求だけを 満たそうという、 依存的で、 空疎な満足を求め、 ただひたすらに、 ニヒリズムに傾倒する。