昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-05-12から1日間の記事一覧

夏の銀河

子供たちは、他の国に解放された。荒れ果てて寂しい町で君と出会ったが、僕も君もいっしょに居ても、いつも寂しそうで、埋まらぬ思いは、ずっと空白で、世界とずれて、いくばくかの所以などと混ざりあって、血合いを行う漁師たちが孕む狂気などを荘厳だって…

うるさい過去

とどまることをしらずに、 とどめを刺すんです、と 破壊的でシニカルな プログラムが先行するものなどに、 思想を利用され、 あたかもセンセーショナルな 対応のように思わせられることだけが、 ここでの正しさなんです、と 君は正しいことのように騙る。

犠牲的な雨

森羅万象を舐める、艶かしい舌の上で、宗教により、引き裂かれた恋人たち、歯がゆさにゆらぐ葉音が鳴る、静まり返った戦地で、互換される愛の結末やなんやかんやが、やかましくドラマチックに鳴り響くから、なんか美しい涙もこぼれるよね、と抗う私は、途端…

野ざらしの記憶が孕んだ罪の模様

怠惰な夏祭り、ニヒリズムの蝉が鳴く季節を織り込んだカバンで憎しみを超過させ、普遍的な休日を抑圧するような独善的な正義を運ぶ神輿の大群、あるいは自らの大愚を孕んだ偶像崇拝の夜に腰掛け、アンニュイな空に現れる独裁的なヒロイズムにより、国とは終…