昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-06-04から1日間の記事一覧

清貧な影

截然としている形式や、 やましい雨を降らす雲や、 空虚さを埋めるために 鳴く動物や、 過激な理想を企てる人間や、 期限を生み出す気概や、 気配を迫害するほどの孤独に、 補填される意味が欲しいのですと、 ぬかるんだ風景に 悲観するだけの、 わずらわし…

惑溺

生きるんは、退屈なことの応酬やねと、短絡的な萎靡沈滞から、隠微な結末になびく思いが収斂し、連動してくもんが、永遠性を超えて、退廃的な呪詛を続ける、つたない連中の真理を打ち砕き、仏教的な気だるいニヒリズムで、蹴鞠をしながら、森羅万象にしたび…

虚像

政治的な理想から、理性は制され、制限を生み出すだけの堕落した思いが、エモーショナルな動機を、記録しながら、機械的な論理をたずさえ、静謐な記号を生み出す機械として、支配されるだけの、些細な思いが、機械的な気配に寄りかかり、観点を破壊する。充…

くすんだ肌

ジュージューと、 照りつける太陽も終わり、 ただ延々と 沁み入る夏の音も、 寂寞に消え、 暮れゆく季節は、 軌跡も残さず、 ただ玉響にかすむ。