昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-06-24から1日間の記事一覧

愛する故の屈辱

血だらけになって、 寂しい言うて、 泣き叫ぶ風に 互換される、 愛に似たような 形式によって、 僕らは古くなる。 ただただ古くなって、 新しい何かに変わることもなく、 それは平然として、 今を隔てるだけの、 幻や物質や物体にすら 変わらずに、 ただ利己…

蘇生

誰もが理を捨てて、 言葉すらも不必要で、 ひっくり返す瞬間に、 ひきつけられ、 延々と同じ歩幅で、 同じような顔をして、 感覚だけで突き進む。

眼先のこと

おまえと眺る空は、 いつも近くにいて、 おまえと眺めていた空は、 いちばん遠くにいて、 半熟の日々もうとましく、 厭わしい現実を、 不確かに商品化するだけの、 傲慢な奴らの道具として、 シニカルな現実を憎悪している。

淘汰の歌

我関せずと未完成な夜を清貧に寄せ集め、価値に砕かれる前に、隈なく愛するべく、永遠を敷衍させるよりも、延々と愛するための方法論などに攻め入られる前に、いらだちを仄かに吐き出すだけの、動物的な伴侶が謳う意味に弛むよりも、たよりなくも、互いを愛…