昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-08-14から1日間の記事一覧

曖昧な季節が、愛を取り立てにくる。浮遊する獣のにおい、淡白な性欲のかおり、抑制された春は破壊的で、奇跡を押しつぶしたカーペットでねむる、瓶の中の夢は、尚も抑圧的だ。

多感期との緩衝

星からこぼれる汗、おぼこい日々で毀れた君たちの表情、承認欲求の河馬たち、首輪をつけた猫が、ジャラジャラと言わすアクセサリー、さえずる記憶がグルグルとうなり、閉鎖的な夢にとじこめられた学校の中で、表記されるものにより、リアリティーを喪失した…

都会の夜

グリズリーになりたい、鋭い爪のやつ、つやつやでモフモフな身体で都会を走り回って、吐血しても尚、衝動的で、健康なんか考えずに均等に、統治される以前の原始的な夜を走り続けたい。

悠揚

承認欲求を満たすだけのガラスの子、がらくたみたいな都市が夜になると、アンドロメダみたいで、真理を突き抜けて、まどろむと、羽化する彼女たちには、論理よりも、叙情的ななにかしらが働きかけ、価格よりも、恋に落ちる速度よりも、即席の理由よりも、大…

淡色

君は死んだものとして捉えると自由になる。なにかを強制的に孕んで、自分の内外から放たれた記憶は、奥底でクシャクシャになり、なだめる瞬間は、はためき、あらがう先に揚々と、端的なアイドルが偶像では無くなった途端、簡単で絶対的なものを乗り越えて、…

高尚な汗

日々は鬱血して、収容される言葉が些細な動機を保つために手前にさえずり、寂れる風景に訪れるエモーションや、どろどろのシンドロームの深度や、経路を持たずに、空疎な世界を食い散らして、駆逐される様を傍観するよりも、そこで合わさるものが物語を形成…

挫く音

寄り添う意識も冷たく、あわさるものも邪魔であり、変化する思いは対抗し、端的ないらつきが、いびつな観念を形成する。

のらりくらり

無くしたばかりの思い、思い出はテーブルの下に隠して、攪拌される風景と溶け合い、二度と帰らぬ今を満喫する。

すり替え

慢性的な言葉狩りが狭い価値を生み出し、うたわれる思想は、なにかを奪うための姿勢であり、加勢する罪に規制される日々が加速し、健気に集う意思は、意味のないものに罪をかぶせ、罪を利用し、君を支配するために、正しさを利用し、君を従え、罪が罪である…