昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-08-20から1日間の記事一覧

清貧な傘

僕らは終わっているのだと、口ぐせのように語る奴らがたむろする陰気な島、退屈をしのぐためについやされるいのちは、なにかを枷にしながら、ただ稼ぐために、あくせくしながら、うたわれる正しさに流されながら、本質的な正しさはただそこなわれていくだけ…

かよわす心

ささやかな命が ゆだねるものや、 待ち続ける 意味すらも忘れ、 従順で健気に 夢を見ている君よ。

不協和

普及される音と音の交わり、はびこる悪意を共通語に変えてしまった君が浸透させる新たな罪を屠るために、ラフなままに進むのもありかと、物事の終わりは有難いものでもなく、そこでありのままに現れるものなどは、瞬時に憎悪を増幅させ、思うとは、なにかを…

お風呂

やすみやすみに、すやすや眠り、ぬかるみにはまったままで、理解することすら放棄し、方々にせまる苦しみを昇華させるために、ヘラヘラ笑う。

前へ

行動や姿形にだまされず、ただあるがままを愛するがゆえに、傷つくことを恐れず、それはこうあるべきだというものに捕らわれずに、ただ思うがままに進む。

傷ついた鳥

キスの味も忘れてしもて、縛られる意識を互い違いになりながら、長いだけの歴史に鎮座して、いびつな夢に膨らんで、今にも錯乱していく。

パスタ

君の二の腕にとまる虫 時間を硬化させ 均等な所以が瀰漫し 眠り続けた顔の跡 強要されるほどに 嫌いなんだと叫ぶ夜。