2019-08-23から1日間の記事一覧
すべてはまつわるままにまとまり、だいたいのものは、怠惰に消え去り、さだめるものも持たぬままに散る。
どこにも帰らんと、防波堤の上を歩く。世界を終わらせるための予言なんかが叫ばれる夜、健気な星と鹿と肩甲骨、たゆむ現実の輪、無害の上に、圧壊する虫たちの鳴き声、あらゆる悲劇の大合唱や、悠揚な史実にからまる苦悩なんかがうつろな下校のチャイム、無…
絶えずおどけて、 おどかし笑い、 わずらわしく鳴いて、 貧寒な世に 容易なものを授け、 安直ながらも、 なだめるような 言葉を蹴散らす。
動機もあらへんときらめく海、散漫な呼吸を終えて、けたたましく唸る時折にリズミカルな衝動性、証拠や主体性すら破棄して、保たれるものにもたつくよりも速くささやく、たおやかな女。
名付けようのない 感覚が、 あなぐらで攪拌され、 むしばまれる神経は、 猿に食われ、 駆逐され、 くたびれた 空漠たる身体をもたげ、 墜落して行く闇と永遠。
時間を持たぬ木々、自覚する間もなく、降り注ぐ情報の槍、女性的な心音をたずさえ、ぬくもりある日々に現れる結末、退廃的な猫、早歩きの鳥、ヒステリックな母の代用品たち、カタツムリの孤独、歩く鼓動と、進化を超えて、とがめる所以から肥大化していく思…
肉体を使うってことは、自分の内側に深く入り込むこと、胸の鼓動は同化するよりも、なにかの化身として生きるよりも、風景の道化として、飛んだり跳ねたりしながら、なつかしむよりも、より良い今に溶け込み、絶えずエモーション放ち、はびこる悪意を蹴散ら…