昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-10-05から1日間の記事一覧

行方

充実した空間たる愛。愛とは超巨大な箱であり、形を持たず、果てもない空間で孤立する聡明な物質であり、ふれるほどに反響する愛は、事実の中で繁栄を続けて、つたないものを運び出すか弱い手が、快活なものを掴み取り、とこしえになびく悠遠にゆらぎ、不自…

慈愛

ダンサブルな魚たち、森ではハードコアな日々をなぞる、はみ出し者の遊具で遊ぶ孤独な子供たち、斡旋された人々が備蓄したしあわせも瞬時に滅びても、次なる喜びが、つぎはぎながら連なる。

歓喜

似たような時間や季節でまん丸なって、似合わん過去なんかを上手に着こなして、なんか成し遂げるとか、健気に語る君の無知な栄養となるような瞬間に迎合されるもんなんか無視して、感覚だけで精錬される日々を祭り上げるよりも、相対する。

つま先の青

泳ぎ疲れた君の冷たい歌がなびく、むしばむ痛みや、きしむ身体が懐かしく震えて、未熟な首や、遊蕩する風景に服を着せて、死んだ街を徘徊する猫や、破壊的な斡旋者などと逢引して、気絶した君の香りや、アルコールにまざる血などを眺めながら、猟奇的な日々…

堆積

身体にまとわりつく風や時間。状況は硬直しながら、なにかを企て、希望にへだてられながら、歪んだ価値を見出し、自らの進路を妨害する。考えとは、自由を呼び覚まし、自らに命令を下しては、意識化するものの襞に吸い込まれる。便宜上の価値を打ち出し、打…

活路

掃除機で吸い込まれる後先、相違するだけの性愛にもとづくエゴに迎合する筆圧と、暗澹とした心が炎症をかかえ、渇する思いは裁断され、サイダーで濡れた顎をながめ、芸術的な吐息を吐く。

汚い気配、受理される思いが邪推を続け、何かを恨む速度が、促成する理由にたじろぎ、ロジカルな商法が、自らを磔にする。