昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-10-19から1日間の記事一覧

凄艶

まがまがしくかんかん照りの太陽、有する数多の小休止、飢渇するだけの精神におとずれる強行、狂信者たちははびこる悪意を鉤爪にしては、後ろから迫り、背中を傷つけるような卑屈な悪意が貪婪に迫り、世界を苦しめるのであり、あらゆる安定は、あらがう先に…

青いだけの空

無駄なものなどない夜にひろがる愛が刹那を食い尽くし、今にも駆逐され、蓄積する苦悩なんかをうたう鳥たちがばたつく空。

デカダンス

ガサツな記憶のにおい、君の温もりも記号化して、バビロンの太陽が憎いと、報復し続けるイデオロギーのミサイルが大衆を傷つける刹那、度重なる痛みに追従する憎しみが連鎖し、同一化した痛みがさらなる破壊を呼びかけるサイレンがうるさくなびく季節の味。

機械的な足

夜の屍、酸っぱい味がひろがる背景、チャンネルは壊れたままだから、まだらで同じような画面をながめ、眼帯の裏に書かれた数字が膨張して、なだらかな宇宙で破壊されては真理が生まれる。

放出

時折にむすばれる言葉、健気な手当てを終え、報酬は無機質な彼らの核、窮乏する猫又がうたう次元との関連性から、軽薄な存在から放たれ、誕生日を憎む彼女たちの故郷からすなどる憐憫や、筐体として備え付けられる便利な彼らの慟哭がひびく、欲動するだけの…

低劣な理想

死は何度も踏みつけられて、するどく突き刺さる。些細な死はとなりに存在し、そこに居たはずのものが、冷たく通り過ぎる。すがるほどに強度は増して、均等なものをたずさえて、延々と祭り上げられるだけの堕落した所以や、勇躍できずに、転んで怪我する君は…