昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-10-27から1日間の記事一覧

複製品たちの星

複製される死は、生を超過し、すべてをろ過するたまゆらになびく、疲れた君の血の汗。とどまることもなく行きすぎる時間に、行方不明になりながら、まだ生きたいともがく行く末が、未来を吸い込み、独善的なマニュアルを読んだ正義が衣服を着て行進している…

不潔な余韻

君はすぐ忘れるだろうし、それよりも早く僕は君を忘れるだろうし、思い返すこともなく、言葉も哀れであるし、退屈をうめるだけの短絡的な愛など不必要である。

階差

かんじんなものも、時間かなんかに汚されて、同化してくものもが、物事を駆逐しながら、チクチク痛む心に悲劇的な刺激なんかを与えて、手当たり次第に破壊する。

記号

軽薄なドライヤーの音、鼓動がファシズムに移行し、やがて誰もが破壊の太鼓を打ち鳴らし、クソみたいな逃避行を、旅と名付け、見つからない自分などを探し回るキミを見透かす。

複製品

プラスチックでできた夢、でたらめなアメと、子供たちの爛れた遊び場、憐憫のふるさとにはニセモノの神、紙切れを信奉する我々のシンボルある幸福などは、空疎な者の私服を肥やすための祝福。

傀儡

傍観するだけの真理探究者たち、タンバリンの音が通過し、悲観的な欲動から、抑揚がない言葉にカスタムされた人々の鈍色の日々と、君の色がないニキビ。

受精

朴訥な思い出をバクバク食べて、純粋無垢に笑って泣いて、花咲いて、再会して、最愛の日々およいで、わずらわしい真理なんか捨てて、チクチク痛む心がチクタクひびいて、貧寒な儀式を続ける恋人たちの横通り過ぎて、消え行く思いが蓄積する化膿した心でバシ…

監獄

疲憊した命のかたち、君がうそぶく価値に相対するものを捕食しながら、保守的な観点を突き抜け、定理を駆逐する。

捕食されないために

信ずるべきものなど死滅した朝、些細な動機が慟哭し、心のぬくもりが喪失した夜にささげる、安易な幸福論よりも、するどく突き抜ける。