昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2020-01-11から1日間の記事一覧

無償の真理

まどろむ君との夕餉。無限や永遠なんて捨てて、時間の外に旅立った君の笑顔。散漫な景色を食い散らかす傲慢な人々の羽音。画面に食い込む君が見つめるもののほとんどは、いらないものであるし、そこで意識に枷を嵌めて、確かなものなんて見つからないのに、…

現存

どこにも罪はないのだからと、すべては涅槃に行き着くべきだと、死と自由は語る。人格者を気取った普遍的な制度や正義は、自らの法を盾にして、国家の維持や、社会の規律を重んじるべく、犠牲を孕みながら、憎しみを簡単に操作する。原理的な怒りが、悲観的…

超克し続ける

あてもなくさまようアナーキーな彼女が叫ぶ、アンチクライスト。暗号化された乳を探す乳児が泣く夜。因果律にゆらぐ枯れた木々。崩壊するために保たれる文明から離反し、半減期も数万年の汚染された大地を尻目に、小さなことで戦争に至る人々。初心なだけの…

ミミック

あいまいな毎日にかまけて、安易に消費する日々を疎ましく感じるような皮膚感や、暗澹とした君たちの悲劇的なものの実装や、アナグラムに秘められた暗鬱な視野を生み出す詩的なジャムセッションや、証拠を残さずに散り行く瞬間が燦然と輝いて、凍てつく孤独…