昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

偶然

どう猛な権利を謳う犬たち、泣いているクジラのために、暴力革命に勤しむ彼らが保つべきことなどのどれもが、意識を奴隷化させる結末に至る。その結末に接続される連綿たる記憶が消されるための瑣末な現実の中で繰り返し唱えられる正しさなどに、正しさなど…

号哭する世界

ひとつの箱に住まう神、アルバムの中から飛び出してくる歌が繰り返し騒ぎ出し、神が住まう箱を壊してしまい、人々は仕方なく人間が作った機械の島で欲を加速させるための燃料として生きていることを、生きているかのように語りかけては、互いの魂を奪うため…

ぬかるんだ朝

君を崇める記憶の画面を粉砕する。恋の祭りは終わり、憎らしい恋の歌が包み込む気だるい春の汚穢から抜け出し、盛りのついた動物的な夏が刷新する新作の人生、野の花はのどかなようで、なにかに踏みつけられる恐怖に震えながら、風にゆらいで、長いだけの人…

相似

誰も恨まないし、誰も憎まない、たかだか笑って、軽やかに歌い上げる。この国を潰すのは、みんなの力なんだ、とレジスタンスが加速させる怒りが枷に変わる前に、この世をひっくり返すために、このよどんだ世界から抜け出すのよ、とウサギの耳を付けたアリス…

衝突

誰かの意見があたかも、すべてのものの意見のように思わさ、違和感すら感じずに、ただ従うだけの彼らや彼女たち、卒なく刹那と混じり合う猫たちの昇華、かすむ景色がうるおうまでの苦悩と大義、対比されるために産み落とされた子供達は、道具のように扱われ…

荘厳な証拠

浅薄な影を追う。君が浅はかな仮眠を終え、伸びた髪を振り回し、議論的なものの供儀として捧げられる儚さに散りばめられたメタファーの解像度を調べ尽くす間に枯渇する思いを流動させるための水を与え、うとましく絡まり侵食してくる思い出から放たれて、言…

いざなう先

何処へと靡く言葉、逍遥する紫色した雲が主体性を捨て、カビ臭い部屋で一人踊り、悪魔どもが巣食うネットワークから飛び立ち、サイレン鳴る夜から解き放たれ、たびかさなる恐怖には渦巻く憐憫を授ける。広義の意味なんかを破棄し、勝手気ままに踊り、理想な…

慟哭

優しく融解する瞬間が花火のようだ、と彼女たちが加算させる瞬間が次々と束ねられ、織り込まれてゆく思いが愉快に散りばめられて、メタファーなんかを加速させ、詩的な思いが散華を繰り出す。散らばる花びらが有償な世界を無償のものに変え、与えられた価値…

退避

接続される世界と融解するために、物質として生まれた定めを背負い、荘厳な夢とかさばる言葉がかさぶたなんかに変わり、ロジカルなイデオロギーを推敲する科学者の蒸れた匂いや、浪費される質感にたむろする軽薄で無知な私の他愛ない瞬間に交互する所以がこ…

終わるための世界

死をも乗り越える帰り道、乖離する動機とすれ違い、生命に与えられた制限を乗り越え、天命などにあらがい、瞬く間に過ぎ去るだけの瞬間には、遮られることもなく、誰かに与えられた制限なんかは不潔であるし、不必要なものばかりが、物語に咆哮を続け、つた…

逍遥

誰にでもわかるように書いて、知ったように語られるもんなんかが流布されて、あたかも理解したように書かれたものを信心しているような奴らに反する。だらだら歩いて、誰の後ろにもついていかないように、自らの意思だけで歩みを進め、簡単な感謝で誤魔化さ…

つんざく

くたびれた枷を外して、心弾ませ、気ままに遠ざかる夢を捨て去る。些細な所以に苦しむ記号的な彼女たちが滑落し、健全なるものなどはほとんどなくて、すべては似通ったものの中で遠ざかり、借り物の身体を放置して、接続されるだけの物事を傍観する。ボロボ…

依存的な者たち

いくつもの目が今を硬化させる。乖離する行方に帰路すら持たずに、妨げられるだけの堕落した行方に瞬く間の命、近代的なだけの身体を攪拌させ、猜疑心により、すべすべした季節は真理が隠れる隙間に覚醒するカラフルな思い。たちまちに現れる期限に迫る厭世…

夏の枯渇

蝉が鳴くんを見つめる豊かな猫の目、猫との生活を深めると、思想をも深まり、姿勢も正される。たちまちに訪れる狂気的な思考が刀のように変わり、空間をも切り裂いて、機械的な日常の気配から逸脱して、だれか分からんやつらと関わるよりも、ただ瞬間的な現…

弾ます心

家おるんは孤立してる言い張る精神科医による精神分析なんてもんを、ばこーんと殴り倒すような快楽が降り注ぐ文学的な瞬間、走り回る子供たちは、なんで走り回るかなんてことは考えんと、どこに力がかかって加速するんかなんて科学的な道理なんかはいらんし…

雨季と汗

カリフォルニアの強い日差し、デリーでカタルシスを行い、インディアンたちが舞う世界の果てで高揚感を感じて、フランシスのスカートからこぼれる光が神々しく、君が誰かも分からなくなるまで愛していたら、ほんとうに分からなくなってしまったから、さよう…

優雅な接続

考える葦であると、パスカルが語る前から考えに耽り続けた幼少期、未だ10センチにも満たん足をペタペタさせながら、善悪や存在についての疑問を解くために、学校にも行かんと一人考え続けるのが仕事であったから、仕事をし始めて四半世紀は過ぎたのか、と加…

無垢

無駄になった命、無駄に散った命、屈辱にまみれた日々、靴底にたまった泥、日々の末路、高揚する季節が期待を孕んでまっさらな風景が競争を辞めて、強制されることなく、言葉もなくさまよう命、このよどんだ街にも火は灯る。守るものも無くなってしまった人…

高尚

良心という言葉は廃れ、誰もが破壊的な異常者として、正常化を謳うだけの悪魔的に死へとみちびく死神に変わり、醜い自分を正当化するために、平気で人を騙すことが資本主義社会のなかでは稼ぐために嘘は有利に働きを加える。そのような世界の中での正解は、…

記憶

誰にも会わずに何もせずに神秘を弄る。さるぐつわをした鳥が平気的な噂にかまける間、ガラガラになった閉鎖的な精神の曖昧さに忌むこともなく、砕けた世界が湿度を失い、カラカラに乾いて、加算されるだけの彼らの質量などが気にくわないが、気にかけるのす…

彼女の腹の中

黒い女の子、暗い女の子、そんなに人を好きになることなんてないのに、時間を無駄にして、周りばっかり気にしていたら、簡単に老けて、今に世界にねじ伏せられてしまう。抵抗を提携よりも、抵抗を。目の死んだ子供たち、クーデターの夜に降る星の数、後先に…

ふたり

どんな状況でも、ふたりを邪魔するものは無かったのに、互いが邪魔になり、つがいであることから放たれ、孤独に散る。互いを傷つけるだけの結果に終えた関連性に連動する悲しみを昇華させるための方法を考え、勘違いしていたものを自らに突きつける。それほ…

焦熱

叩いたら壊れてしまう君は、好きな人と死にたいと言う。カタルシスにより溶けたアイロニカルに歪んだ心が路上でコールタールかなんかになって地固める的なメルヘンを引き起こす魔法を考えながら精神は肥大化する苦悩により沈み込み、意識の最奥地までめり込…

くたびれた花

ゲルニカのような幼稚園で徹底した理論を確立され、健気な顔して悪魔めいた自我が季節を封緘し、瞬く間にいたたまれなくなった私たちは瞬間的に狩られる運命なのか、とただただ逃げ回ることだけに必死で、答えなどに苦しめられて、延々と自身の中を回り続け…

詩的なノイズ

どの時代だって詩人なんてものは生きにくい。生きにくいからこそ書くしか仕方なく、仕方ないものをあたかも大切そうにできることもできないから、ひたすらに感情をすり減らし、書くことにより昇華するしかない。消費的な私たちが、仕方ないことの繰り返しを…

歌う

のびのびと体たらくで不貞を繰り返し、能動的に放つ恋している時の詩が不埒な瞬間にべっとりと張り付く。鬱鬱とした君の世界が雨でぬれる。孤独な褥は孤島のようだね、と笑う君の顔が美しいと感じられる間は、未だ生きているような感覚に近付き、俗悪な賢者…

食い込む

神は死んだ、あるいは、神は無関心だ、の間を這いずる意識的な構造を駆逐するための一撃、みすぼらしく慎ましい身体、羽音が嬲る瞬間に、存在の大きさは、その場に収まる程度のもので、我々が行うことなどは、わずかにしか反映されないとしても、戦い伝う意…

静謐な預言

俺たちは日の光の下で腑抜けのままで踊る、幽霊たちやゾンビたちが徘徊する都会的に洗練されているだけの退屈な箱庭で、体系化された夢を見て、その先には自由があるとか、豚や猿が語るリリカルさのかけらもない資本主義的な衆愚があがめる偶像の紙、景観に…

気配

ただ黒くだだっ広いだけの世界、ファルスのようなビルが権力的なものを象徴し、そんな損得だけで裁かれる彼らの母は、「私たちは勝つためでもなく負けるためでもなく、ただ生きるためだけに、そこで立っているんだ。」とは語らずに、世界に対して従順であり…