昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

走り出す

惑わされるだけのためらいから生まれる猜疑心まみれの着膨れした春、ペラペラの宇宙から降る酸性の雨、ノスタルジアを食べる宇宙の蟻、現行するものに反して理想を供給し続ける星になりたい、と祈る手からこぼれる鬱鬱としたものが供給される果てに帰路すら…

緻密

生きるとは所詮、もたらされた空腹を癒すための旅である、と曖昧模糊な日々の中で、吹雪に耐え、誰と居ても徒らな孤独に苛まれ、なごむこともできずに、出来合いのものが遠ざけるものが枯淡に嬲る月日の重い影を背負い、物々しい思いに虐げられ、軽薄なもの…

鉄槌

なぜ逃げていいのだよ、と誰も語りたがらないのか?強がりばかりの借り物の身体が空になるまで、生き続けるとは、単純なようで、すさまじく苦しいものだよ、ねと簡単に考えれば、かわいい日々なのに、なのになんで私たちは、あいも変わらずに日々を難しくし…

食い込む夜

濫觴する真実の波形、経過してゆく行方から生まれる儚さ、都合よく生まれた私たちの宿命から帰依し、面影が行方不明になり、意識が枷を外し、寸胴な未来を愛し、果たす理由なんかに蓄積するモノクロームな一瞬、曖昧な正義が犠牲を孕み、憎しみをウイルスに…

颯爽と朝

銀河を泳ぐ恐竜たち、獣臭ただよう犬の毛布、寒空の下、恋に落ちたふたりのエチュードが嬲り、金利手数料を謳うコマーシャルの中に入り込み、昼になれば、昼ドラの中で平凡な飯を食い、思春期の彼女たちのスカートから流れる轟音や、彼らが見境なく誰かを支…

明晰

かじかむ肌の信憑性、難しい言葉を孕んだ君の欠乏感が肥大する曖昧な夜のヨレヨレの感じ、ずぼらなままで悲哀に満ちた今を加工しては、硬化する日常が孕む忌々しい欠如を食べ尽くす弱い君の機械的な伴侶、盲信ばかりを綴るニヒリストたちの虚像や、強要され…

空白と迫害

この一瞬も永遠に近付き、やがては凄艶な終わりを巻き込み、たおやかに自分を包括する時間や次元から解き放たれ、鈍感な日々との不破を終え、延々と想起するものが次々とつながり、つたない意味を超越して、性別すらなくなり、貪婪な欲望に疲憊することもな…

練度

さそい水に集まる老若男女、ローン地獄の苦しみに耐えるだけの日々がさんざめき、朗々と残虐な歌を健気に吐き出す多目的な君の行方、数多の理由が交錯して、瞬間に孕む厭わしい今の欠如から逃れるために、たび重なる苦しみを超越し、さんざんな日々を乗り越…

愛とか革命の日々

夕方のちょうど真ん中をにらみつける。よく見ると世界は実は綺麗なもので、問題とは外からやって来るばかりではなく、問題を見つけては、自らをいじめてばかりいる君、君をいじめる奴なんか居ても良いわけないし、回答を待たずに逃げ去る君の後ろ姿、うるう…

摩耗

何にも服従せずに進行し続ける。脳内たんぱく質を食い荒らす虫の音、鼓動を通り過ぎる流星群、消化しきれない詩を食べる子豚、輪廻を超えたあたりの時間には可愛い靴を履かせて、夢を屠る鳥と対峙する忌々しい日々から逸脱しては、さまざまな思惑がぶつかり…

高次な恋路

逼迫する悲しみを引きずる君、果たす義務すら懐かしく、過ぎ去り遠くなるものにすがるよりも速く走り去る私は、猥雑な思念が結ぶ動機から超越する。この思いが透過するまで問いただす後先、寂れた道理から現れる正義により荒れ果てた世界、制限を生み出し、…

宇宙の齢

溶けた餅のような記憶たち、満足などいらず、端子と端子が唸りをあげ、鮮明な過去を吸い込む彼女の思考に割って入り込む明日、乳歯からこぼれるγ線バーストや、乱立する生活の彼方で広がり続ける宇宙に付きまとうストーカーたちの情報過多な頭になあなあにな…

罪の海

罪などはどこかで浮遊し、とどまることなく誰かを傷つけ通り過ぎる。罪とは、どこにあるものでもなく、そこにある善悪では事足りず、すべてを巻き込み破壊する。あらゆる正義は独善的なものであるし、どこかの悪は他人事であるし、他者から借りた借り物であ…

惰性

意味するものを傷つけるが故にもたらされる快楽、まがいものの愛に除け者にされた君、機械的な波形に瞬く間に蔓延る悪意や、神経的な回路を錆びさせる潮風、金でしか静まり返らない精神、何が満足かもわからずに、代わり映えしない毎日を食い散らすサンドワ…

折り畳まれる命

誰かの感情に支配されるなんてムカつくし、誰の声も聞きたくないから耳を塞ぐ。見たままの理由を捕囚に変えるために争う御霊、配膳される理由を無知なままに食べる動物たち、管理下に置かれて、冷然とした地球と決別し、宇宙へと旅立つダウナーな神、リーデ…

散り散り

自律神経が死んだ傘をさして無垢に散る。意識的な互換性を終え、運命的に支離滅裂になった感染後の世界が迎合する罪をひけらかすための正義に切りつけられた傷をかかえて、手なずけられずに、誰にも従わず、誰かに雇われることもなく労る自分を次々に昇華さ…

泡立てた朝

君は飲みすぎた抗不安剤により、新たな恐怖が生まれてくることに耐えかねず、仕事場から飛び出し、小人たちの群れが出迎え、意識を失いそうな過程が生み出すたまゆらの悲劇が散漫な街を結晶化させ、分断される未来を吸い込むブラックホールがくたびれた理論…

端子

熱暴走を繰り返す機械たちを尻目に、メタファーを加速させ、新たな詩文を生み出し、絶えず分裂していく後先に亀裂が生まれ、記憶を蝕み、無数の苦痛を呼び覚まし、慢性的な痛みを抱えた修復不可能な恋の行方や、悠遠に潜む価値のまやかしや、間違いにすら気…

集合意識の瓦礫の下で

武器を持ち、立ち上がりましょう、と語りかける機械仕掛けの声が反響する市内、生きた心地がしない、と泣き叫ぶ老婆たち、スーツを着た特攻隊が飛び回る空、爆風により壊れた看板や、何かの鉄屑や、燃えた衣服や、転がる足や指、あらゆる意思を殲滅させるた…

復古

滋味豊かな世界に憎しみの雨をふらす大気の囚人たち、勇敢な者ほど、内側には憎悪を溜め込んでいる、とカタルシスに至るためにシステマチックなものを拵えては、途絶える意識の狭間に石像なんかを作り、それをバンダリズムを謳う連中に破壊されるのを、ただ…

齧る尻尾

シーズンごとに買い替えるわけにもいかないから、その服がぼろぼろになっても縫って貼り付けて遊び、愛し尽くした後に、その服を額にいれて飾る。夏の花が降る荘厳な理論を携え、延々と繰り広げられる要素をパクパクと食べては、散漫な道理を超越し、蝉蛻し…

齧る耳の塩っぱさ

滑らかな腹の上にこぼされた全体主義的な地図、あらゆる血筋を吸い込む蚊の群れ、むくんだアイロニーが締め出す昨夜、とこしえになびく瞬間のぬくもりだけをたずさえ、重力に反して進む足、あらゆる愛の弊害を乗り越え保つ愛こそが、真実の愛などという名ば…

清潔な生活

我々は家や食事や生活や家族によって駆逐される運命である、と泣き叫んでいるニーチェが抱きしめる馬の気持ちになって、この世界というどうでも良いものを成立させるためだけに生き長らえているという退屈などを敷衍させては、意識を壊疽させ、近隣の雑多な…

悠久

崩壊した今朝をめぐる冒険を続ける幼児退行を続ける病室での一部始終を捉える防犯カメラを見つめる乖離した自分を表記するための記号たる名前、無機質なドライブから引き取る観念論やらが打ち出した想念、禍を濾過する濾紙や、炉心融解し続ける先には、終わ…

錆びた国

海老の髭で弦をこしらえたギターを弾く。夜風にまどろむ絶え間ない人生の汗、君が枷を外し旅立った悲しみにより、ブカブカになってしまったマルタンマルジェラのジーンズ、くたびれたスニーカーにからまるトイレットペーパーや、落書きだらけの身体から捩れ…

戯ける

自らの過ちと誤りを認めて書き換える意味と罪、魑魅魍魎たちが自らの悔悟のために互換される痛みの配下になるだけの君、約束も守らないで走り去り、ささやかな幸せを輪唱する鳥の囀りや、理性もない虫だからこそ、愛がなんだとか考えずに近づいてきては腕に…

街並み

コンクリートの上という宇宙を旅する梅雨のナメクジ、ディストピアが生んだ感情によりがんじがらめになった記憶中枢を破壊するための物理学の雨が降り、意識をガラクタに変えるための散文が超克する世界と呼ばれているだけに満たない世界と言われるものに反…

繰り返し

神に抑圧された君、大気が含んだ水分により複製される軌跡、俗悪な風景にまぎれる私の刹那を蝕むだけの記憶は排除して、背景に溶け込む。あらゆる記憶が比率なんかを謳い、得体の知れないものを想起させ、あいまいな今を形成する。保たれる均衡にもたれかか…

起源

物事は始まるためにあるのか?過ぎ去るためにあるのか?始まり過ぎ去るために命はすり減らされ、あたかも正しいことのように過ちを犯し、完成されない悪意を利用し、誤魔化しながら、自らに埋もれて死んでいくのか?あらゆる悲劇を参照するための便利な情報…

原始的な衝動

政治的な雨が止まずに降り続いている。たおやかな街では、君たちのうるさい羽音がなびいて、こちらまで聞こえて来るから耳を塞いで、天を仰ぐ。あらゆる不愉快が震えさせる大気、短絡的な愛が背景を汚したり、きらめかせたりしたりと騒がしいだけの日々に枢…