昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

逃避篇

最近は恐るに足らず、と抜け毛か脱毛かしらぬものと対峙し、時を悠然と対処している。犬猫には、あらぬ名前を認識させる、とか硬質な文体は何か昭和初期的ブリバキな感覚で読む者の御機嫌などを伺いつつ、犬猫には、名前などをつけられた認識など無く、ただ名前を呼ばれ愛で、ご飯をもらえるという本能たる原始的な諸事情により脳内で名前は快楽に変換され、呼び名に振り向く的なニュアンスで物事を縫い付けるのも、凄くアンニュイでは、ある。この言葉の結び目は、どこに行き交い、どこに帰り着くのかとワクワクしながら、くだされる判決などは、くだらなく、ただダラダラと生きるのも泰然的で良いのだし、農耕民とは、絶えず空間や時間を必要とせず、ただ太陽と夜と対話すれば、確かな行動に変わり、生き死にとか、善悪に隔てられず、ただ居ることに尽きることへ答えは必要無く、ただ物事の端々に生きているような何かが、悠然と合致し、流れていく。捉える先は短い権力を備え、捉える君は、その無謀な争いの彼方で問い続ける答えに意志が無いことを知り、無い答えを追うほどに、老い続ける意志は、誰彼かまわず敵対し、天敵を作ることだけに偏る答えの袂で無理強いされる事柄の晩餐会で、チクタクうなる時計が促す吐瀉物や、音階にほのかな災いを託し、転じる由縁に永遠を忍ばせ、その場を膠着させるだけの答えを捉えても、その場はすぐさま引き延ばされ、時間は途絶えず過去を飲み込み、今を消し去り、未来へと進む限りに陰るのだ、と時間とはなんてロマンも無い奴だ、と屈折した自我も、時間に陰るだけに過去を引き合いに出し、淡々と葬る矢先に結ばれない過去たちは、帰る場所を求めるだけで思い出に浸り、先に進むという意味を知らず、ただ異物感を抱え、希望を欠くだけに世界に自分の過ちや罪を責任転嫁させ、自分の責任を他人に背負わせるような動機が引力に反し、関する出来事に生じていく由縁に縫合されずに、離ればなれになるころに、昏倒していく意識は使命感を求めるだけで、止めどない行き先に転じて行く自己を膠着させることだけに長ける遊びに耽るほどに、ほどける間隔は、この場に位置や地位や権力を残さず、雲散霧消する生命は、静的な瞬間にモラルを硬直させては、その場を通られぬだけに満たす位置などに意味などは無く、この命じられるだけの名前から放たれ、人間とは止めどなく自由に至るべきなのだ、と即効性を用いる言葉は、印象に長け、陥落しない自由な精神とは、自由とも思わぬ間にうやむやにされる現在に溶け合い、現時点とは、損なう限りに同じ道をかき消し、空間に配されるいくつもの動機が違う道を備えるだけに、聳立する意志は打ち倒されず、ただ立ち尽くすことに時間や次元を持たず、ニヒリズムを抱える空間たる骨格に嵌め込む国家すら無く、単一な名前を飛び越え、捉えるべきは、途絶えぬように続ける意志だけに備わる力だけが、すべてを作り替える、と占領し、独占しよう、とするだけに示される権利に美化されるだけの権力を超越すべく、裸のままでもだえる私たちは、獰猛で盲動な意志が加工されるだけの品位に貧寒さを抱えさせられ、逃避しない問いは、そのままを受け入れ、バビロンのいいなりなるようななれ合いに消費されるなあなあで義務的な観念から、関係は、仮想されるだけの出来事たる幻想をたださまよい徘徊し、破壊することだけに理念を置き、ただ作るという理念でごまかす限りに陰る生命は、作るという意味を失い、ただ作り直すという独善的な意志から、独裁は生まれ、システムは暴走し、メルトダウンした先に描かれた未来は、枢要さを失い、ただ等差を求めるだけのマネーゲームに酩酊しては、懇意を求めるだけの脆弱に加配される軽薄な真理は、損なうだけの価値に形を残し、ニュアンスで操作し、交錯する意志は、差別化し、分別するだけに偏る精神に軽薄な理想を伝え、伝わる意志は、ただ虐げられるだけの関係に加工される品位に等差を含ませ、構造に配される愛憎から、利権を守るためだけの建前の戦争や、美化される喧噪に理解を深めずに理想だけが高まることに陥るニヒリズムから節操が無いナショナリズムや、端的な平等を謳い、ビジョンも無く、テロリズムに陥る抵抗運動や、貞操を保てぬ婚姻から、因果は引き延ばされ、引き合いにされる出来事に拘束されるだけの行為をまとうだけの鎧で着飾った雑踏から、理想は透徹せずに、抵抗の意味をはき違え、呼応せずに、孤立するだけに偏る精神は、逆恨みし、誰をもさげすむような思いを抱えるような孤独から俯瞰は恨むことを覚え、ルサンチマンになり得るころには、この祈りは呪いに変わり、終わらぬ呪詛が空間に入り込み、何も見えなくする限りに廃れる心情は愚かさに気がつかず、ただ気づいたころには、誰かに操作され、ただ肯定することだけが、正義のように消費される出来事に交換される真理などは、深層を持たず、ただ浅薄な理念により偏るだけの思考を生む思想が、心象を奪い、物事の傀儡と化するだけに至るような人間たる名称から抜け出すべく批判的に己を飛び越え、弁証法的に対立させる答えの先々を乗り越え処理した暁にもだえる中庸も得るものを知らず、ただ淡々と乗り越えることに陥る答えすらも飛び越え、もたらされた答えなどに反することで概念すらも超越する。