昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

怪物と街

覚者と愚者が経巡る。
空間を遮るケモノも
エクスタシーに濡れ、
にわか雨に汚された身体を
前後左右に打ち付け、
自らの磔にされた
五体を傍観し、
懺悔しては、
離別した身体に未練を
残しながら、
願いすら滞る明日を抱きながら、
ただ傍観するだけで、
日は暮れる。