昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ハードコアな冬景色

自らの猜疑心が戦争に持ち込み、終わらない対立を生む。何と戦い、何と争っているのかを、正しく認識しない限り、戦争は終わらない。他愛ない事に澱む。汲み取る限りも他人行儀なままに驕傲なままを吐き散らかす。過去などはどこにもなく、ここに留まる理由すらいらず、すぐさま移動する。見えない敵、民衆とは、誰であり、何を恐れて、抑圧を生み、何が弊害に変わり、何が抑止するのか?世間とは誰を指し、何が目的で、何を奪うのか?酩酊する真理が、ティストも忘れ、逸脱しては、真理自体が、真理を捨て去り、自由ももとめず、でたらめにかき乱すのが、自然である。短絡化する耽溺などは、夢にすら満たない。ポロポロ落ちる思い出も遥か上空で蒸散された思いを今に雨に変えただけ、だ。騙し合う街並みは、どちらがどちらをどう騙しているかも気が付かずに、薄気味悪く笑う。何かに、照らされるという重さ。正しさを強制してまで、押し付け抑え付け支配に至るような正しさなどに、正しさは無い。自分に従順であり、自ら、同じような怪物を作ってしまわぬように、自らこそを超越する。見せつける綺麗さに、綺麗なものなど無い。対象を持たず、ことごとくに揺らぎ、思い、覚え続けるのは苦しすぎる。


くたびれた身体が、空間に点と線を持たず、数学的なものに反し、浮遊している。捉える空間は、得る時間でうごめき、迫害された空間で、漠然とした自己を傍観している。間隔が打ち出す懸隔に疎外される永遠回帰の孤独を輪唱させる超自然的な対話から、退行していく意識は、薄明で幼稚な場面を弄り、常時に迫る情念を移行させ、刹那に付着する節々を栄華なものに変えようと権力を使い、愚鈍な支配へと移行させる限りに、空間的な苦しみに自己を奪われていく。奪われる以前の自己を説得する今に極まる問題が生み出す利己的な答えにこそ、抵抗すべきであり、すべては、素敵な出会いではあるが、出会うほどに、疲れる、とはどういう理由を動員させ、一途な思いを破棄するに至るのか?幼気なものが無くなるほどに、自らの距離を用い、空間的な支配を促す者ばかりが、今を途絶えさせる。


形式などを持たぬ心情が瞬き、時代を超克し、克己し続ける限りに浸透する意味が、君を作り上げ、正すよりも、自由を意識し、正そうと仕組むよりも、組み上げ、構造に変えるよりも、直に触れ、物事から横溢していく限りに枠からはみだし、はびこる悪意を氾濫させるだけの権力から放たれ、フォースを自らだけに宿し、内面でふつふつとしたものを沸点にまで達するように仕向け、けたたましく唸る原理に反し、関する愛に触れ、居心地がいい今に瀰漫する不満足すら超越し、忠誠を誓うより、ちょうど良いものを探し、あくせく動き回るよりも、不羈なままで、浮名を流し、夜明けも待たずに、森羅万象をめぐり、明晰に判断で捉える今を半田ごてでつなげ、その永遠性に響く強度から、自らの装甲が増すように、何度も叩く意志の音が、反響し続ける。

どこにも確かなものなどなくて、詰り合う季節を捉えるべき感覚すら、愚鈍なものに陥り、沈積する理由が固まり、今に膠着するに至り、着陸する今に健気に関わり、猥雑な思念をくすぐり、生きる断片のことごとくに触れ、合わさる感覚が敷衍し、冷え切った関係に愛に似た物質を与え、原子すら凍りつく大地で弄る偶像から、固結し、乾いた世界に氾濫する理由が領土を奪い合い、漠然とした戦争を広域に敷衍させ続ける限りに終わらない闘争に淘汰される人間自体を認識すべき謙虚さや、健気さす、奪われる限りに収奪される無責任な身体が媒体させる安易な快楽から、空虚なこころが入れ込もう、と悶え、揉み合う形式に移し変わる理由どもが、君の命を奪う。ノウハウを生かす限りに、誰かに動かされるからと反する意識こそが美しく、反するとは、自然の仕組みであり、揉み合うからこそ、確かなものに昇華させ、次々に創造性を出向き、確かなものを作り上げては、軽快なリズムで描き続ける真理は、自由すらも超越し、長じる先に飛び越え続ける限りに、次々に自分をおいてけぼりにし、憎しみよりも、にじみ出る意味だけで君を愛以上のものに、君が移し変えていく限りに、そこにとどまらず、次から次へと変貌を遂げる。

物暗く輝く月も月も、存在の欲深さに散る。君は、誰かに汚される事は無く、自ら汚れる必要すら無く、輪郭は朧気で、つかむ形に意味はない、と知る。記憶は呼吸を忘れ、苦しみ果てる。純然たる理想を持った、大気的な者であり、歪んだ解釈を間に受けず、ひたすら己の中を進め。君が梳かす風景をたわめる。たれ込める光りも、誰かの意思であり、考える横顔は陰影濃く、見えない何かを捉える。そうだと思い込んでいるだけのものを変えるべく、続ける詩情とは、瞬間を捉え読む事であり、純白た死の匂いきらめく深夜に唯一かがやくのが、詩である。どこにでも、私の力は備わり、何かを介し、私に伝える。私の力は、唯一私にだけ伝わり、何かを介し、あなたに伝わる。それが、交換であり、価値や形を持たぬ意味に変わり、あなたのこころに伝う。本当は、もっと残酷であり、まともなものなど、何一つ無い。私などは、一切正しく無く、正しくあろうとすれば、醜く歪む始末。