昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

震源地

瞬く間もあたたかく、御身を包み、こしらえる意味に捕らえられるよりも、容易に飛び越え、安易な考えを蹴散らし、闇雲に進む限りに切望する今が、意味を携え、安直な意味を解き放ち、君に至る原理に翳らぬ思いを与える。

自らに悲惨さを迎え入れ、暴力へと変換していくキャピタリズムに反し、ただ社会と名乗る以前の原始的なものに至り、屈従するに至る名前や記号を超越する。たゆまず生き、和むままに形はいらず、ままならぬままに至る世界をも飛び越える。居座る価値は、様々な思惑を携え、煩わしく物事を支配する。思い患う影に腰掛け、安直な思いを愚行に引きずらせる。たどたどしく思う事が機能を奪い、悠然とした思いを虐げる。従うほどに自由は加速し、敷衍し続ける思いが、広域にわたって透過し、解答を待たずに、自らを昇華させる。幸せとは、誰かに諭され歌うものではないし、用いられるものに、むやみやたらに支配されるわけにはいかぬ。

貸与する感覚がするりと抜け、安易な考えに締め出され、示す事に置かれる原因から放たれ、離れ合う思いが、引き合おう、と仰ぐ間にも、情念はもつれ、用いる状態に至る悲劇に悲観するよりも、遺憾なく発揮する間に、愛をこぼすよりも、与太話を繰り返し、無駄骨を折るよりも、短絡的なオーガズムを求め、耽溺するよりも、美しいものに触れ、創造性を育てる。

読むことを辞め、感じることを思い出すべく、街に降り立った。数年の孤独は、枢要な事実を吸い上げ、以前よりも鋼鉄な意志に変わり、肯定し続け、自らの意志の赴くままを聳立させる。

確執を携える互いの用いる距離に深まる溝に嵌まり込み、ただ見せつけられるだけの互いの状態に譲歩するほどに、互いを羨み、いつしかの思いも、憎悪に変わる。

模倣する事にも終わりを告げる。用いられる創造にこそ反し、自ら考える辺りに、身近なものは生まれ、確かな創造を自らに宿す。その静謐な創造にこそ、価値を変えるものも存在する。

利用されずに、ただ自らを突き上げるような出来事でひるがえす。