昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

靴底の張り付くアンニュイ

靴も履かずに次元をさまよう
彼女の疎ましき憂鬱に、
ジレンマは、窓枠にぴったりと
嵌まり込み、
自らのリアリズムに、
カタストロフを持ち込ませ、
用いる原理から、
利用されるだけの事柄などを価値と
呼び覚ます事から
目を覚まさぬように、と
今に押し込め、
物事の正しさに軋轢を与えるのが、
正しさなのだ、と謳うだけの
真実の膜を蹴破る彼女のヒール。