昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。

どこかわたしのこころでは無いように、どぎまぎしては、くるった三半規管が背反し、脳内の裏側で呼応するような感覚をさずけるのが、この春という哀れなのだ、と惰性に裂く桜も錯乱するように咲き乱れ、誰かのこころを奪うだけの恋が、因果に尽き果て、飢渇するだけの湖畔にゆらぐ思いの影が、心ない何かに深慮深く染みいる限りにしみじみと春を歌う鳥の呼吸から、故郷すらも失う、まる