苦しみにおののくな。
君は君が思うよりも、
若いのであるし、
考え感じるほどに、
重くもなるし、
鈍くもなる。
考えとは、
案外遠くになり、
そこに近づくほどに、
ほとんどは遠くなる。
絶望とは、
通り過ぎれば、
そこにあっただけで、
何事も無かったかのように。
ただ通り過ぎれば、
今に至る苦しみも、
瞬時に忘れ去り、
ぬぐわれる。
ただ対立するだけの
自己に別れを告げ、
そこかしこに
あふれる幸福や希望も
飛び越え、
ただ現れるものと
たわむれるように。