昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

虚栄


 羽化する主観から流される心ない物が一切の表現を失い、喪失感にゆだねる夏の記憶から、無数の心情をシンクロさせ、終わるだけの瞬間だと、退嬰的で体系的なモノクロームに連動する憂鬱に支配されるだけの静謐な青春が空洞化し、間接的に混ざり合うだけの瞬間に利用されるだけの夏の夜の由縁から、夢は、盛大な意識の破片を集め、子守歌なびく夜の騒音から、不自然さをつなげるだけの厭世観に加工される義務的な硬直から、超克すべき現在に浸るだけの思春期の終わりや、嗚咽なびく場面に正攻法な理由なども無ければ、魯鈍な者が支配するだけの史観や、社会などが、形成されるだけに、得るものも、売りさばかれるだけに至り、体制的なものへと統合され、統監されるだけの官憲へと軋轢を重ね、用いられる権力は、一縷の望みすら奪い、運命的な恫喝や、奪うだけの斡旋から、延々と宣言を繰り返し、殲滅させるべく、従事するだけの従者が描く心情などに、本質なども無ければ、誰かの支配が元々などとうながすほどに、ルサンチマンは加速し、治外法権と化する心情に投下される爆弾が、空疎な意味を破壊し、派生する意識に苦悩を捧げ、現実味を失い、相続する意思が、自覚すべき夏の再現や、最たる意味を損ない、欲するものへと執行されるだけの軋轢へと加速し、補填されるだけに蝉の鳴き声が反響し、氾濫する意識が刺激的な遊歩道を超え、クレヨンで描いた刹那にとどろく輪廻が、エモーションをこぼし、後続する意識は、情報網にへりくだり、のらりくらりと先々に陥り、横溢する瞬間にこぼれる愛すらも損ない、そこそこに生み出される体制的な異物感に感応するだけの夏の平静から、並行宇宙を破壊し、空間も破壊され、安易な自己とは、ここで隠滅し、インモラルなものをフラクタルなものへとつなぎ、伝うものを同調させるだけに増加する普遍性に制度をつなげ、つくづくに迫る原理的な恋情から、冷静なものなど奪われ、ここで死滅するだけの心身が、アニミズムを授かり、リリカルな私情へと早熟な観念は接続され、苦悩を媒介させるだけに破壊的な情緒は、繰り出される言葉に打算される平静さを保とうと、複製される時折に織り込まれる無数の過去を食べ尽くす。有する過去とは、ここで檻の中へと閉じ込められ、倒錯するだけの現実へと加速し、凄絶な意味に損なうだけの現実の後から迫る苦悩や、空疎な理由に平衡を用い、うたわれるものを信じ込む辺りから、あいまいなマインドに攻め入る経路から逃げだす精神が移行しては、寂れた記憶に満身創痍になり、担うべき意味も、届かぬままに、投函されるだけの意思が、停滞する記憶に夏の薬を塗る。塗られた薬は、空疎な理由を昇華させるような高気圧を、この場に送り込み、応じる答えを雷雨でぬらせ、刺激される脳内で短絡的な快楽を運び出すだけに傀儡と化する意思がドーパミンを求めるだけの機械として従事する辺りから、依存性ばかりが増していく毎日に記号化する安易なアンニュイさから、差額を引き出し、差異に備わる価値を金銭に換えるだけに、体系的なものへと悲観していくだけの緩衝から、観点は、疎外されるだけに暗澹とした差別を生み出し、観点を損ない、そこかしこに優劣を決め、起源に備わるおざなりな善悪が、ただ観点を損ない、そこかしこで金銭だけを媒介させ、金言を用い、観点を損なうだけに、観念とは、寡占されるほどに負担は、弱者へと降り注ぐのだ、と打倒すべく革命をうながす一切の互換から、恒常的な生涯に迫る安心安全とは、神話にも満たず、ただ汚いやり方で慟哭を誘い、今の質素さや、凡庸な価値へと実体を隠し、嫉視すべく、すべてを恨みはじめ、恥じらいを無くし、ただ何かに荷担し、加減を失い、ただ用いるモラルで倒錯するだけの普遍性から、俯瞰に迫る敵対心や、敵愾心を強者に向けぬように、左右させ、操るだけの意思へと荷担していく合否に騙されるような人間性などは、人間から抜け出せずに、ただ体系的なものへと荷担するほどに、果敢に挑む事を損ない、そこかしこに軋轢を生み、起因は、起源を失い、毅然たる態度を失い、用いる意志も、ただ偏るだけに至り、戒律を生み出し、乖離する綸言から、理念は損なわれ、ただ権力的な模倣から、模様は強化され、虚像を生み出し、ただ同じ観点が描く刹那に流動する本質に偏りを示すだけの現在に体系的な苦悩が当てこすられ、今の苦しみを過去現在未来へとうながすだけの運命から放たれ、自らに帰り着くために、ためらう今を超越し、ただ備わるものを超越し続ける先に生まれる自分こそも超越し、映じる虚栄を取り外し、理解を深める以前に捕まる現在から離れ、自らにうながすべき意味を今に調達する。