昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

夏と白の思想


 吹き付ける北風が、夏のエゴを取り除く。乾いた空気が、世界と和解し、歪んだ所以に潜む出来事に帰属する理由に疎外され、軽い存在は、流動し、同じ場所には、二度と止まらないことを知る。存在とは、今を散財し、次に差し迫る現在で、存在は、曖昧になる。名前とは、何かを、何かとして認識させる便利なツールではあるが、その認識を誤れば、誤った捉え方のままに、意味を履き違え、物事を見えなくする。和毛をくすぐる風が、記録を通過し、観点を疎外させ、済世を謳う嗄声から、炎天下へとつながる思いが、バビロンにつんざく動機が、窮乏を繰り返す未来に創造性を残し、空間的な依存性から、制度にふやけ、生後へと擡げるインモラルな実情が、陰鬱な電子や、改造される根幹に結ばれる微粒子や、素粒子の宴や、ルサンチマンの戦争や、リセットされる過去から、枯渇されるだけの道理に導かれるだけの論理に早熟な論争へと発達し、背後に迫るエンドロールに逃げ惑い、尊く結ばれる死へと運ばれる世代間の憂鬱や、表現を捨てた先に超克を繰り返し、能動し続ける限りに過程を乗り越え、透徹していく主観に高次元に至り、失速していくだけの突然変異し、恍惚を謳い、弛む動機に理論上の行為に配備されるだけの行為へと相互する意識が、交換され続ける先に伝わるものが、物事を飛び越え、長じる由縁や、境目を用い、さかのぼる動機に観点を疎外させ、静謐な予感や、性質に映じるものが、問答を繰り返し、フェロモンをまき散らす自立した夏の虫たちが、修羅を飛び越え、諦観するだけの人間性に幽閉されるだけのデッサンし、続ける観念は、創造性へと飛行し、苛まれる思いが、信用などを用い、謳われるだけの陶酔や、統治されるだけの起源に惨めな思いが、空腹を埋めるだけに阻まれるだけの艶麗な差異から、愛が生まれるまでの距離にロマンを用い、幽境で眠り、鈍る感覚が、夏の色に解け、空間的な白さに動機を隠す。遊蕩し続ける先に羽化するものが羽ばたく音で目が覚める。言語的なものが、互角だの、と何だの、と叫ぶだけの共鳴する痛みに不時着する落ち度や、横溢する意味に帰属するだけに退嬰的な意思に隷属し、退廃的な籠城をしていくだけの関係に倒錯し、等辺を用い、普通へと偽装されるだけの観念に相互していく夏から、支配的な過程へと、厭うだけの差異から、苛むだけの実情に馬鹿げたものを吐き出し、破壊的な情事や、論理的な嘲笑から、根源へと結ばれる蒼鉛を舐める物欲的な観念へと金属的な傲慢さや、差額を求める詩的な独裁者や、有害物質をまき散らす抵抗勢力や、売買を繰り返すキャピタリズムの化け物や、獣的な道理で至福を巻き込み、超越を履き違え、性悪説を唱え、安心安全という幻想に浸るだけに、場面は膠着し、この場で倒錯し、効率ばかりを求め、統制されるだけの装置として互換される精神が、陰惨なものを抱え、加算される原理にエクソダスしていくだけの特化される心理に基づき、セオリーを求め、統合されるだけにむごたらしい現実に迫る星の悩みや、約束を破るほどに、裏切りの十字架へと磔にされるだけのメディア的な縫合から、投影されるものを信じ込むだけに、研ぎ澄ますべき意志も無ければ、暴露されるだけに釈然としないものが、昇華されずに、憂鬱へと変換されるだけにため込むストレスや、遅延していく意識に落ち込む乾いたものが、びくつき、記号化するだけの安直なものが静謐なものへと帰り着くだけに至らせるような奇跡を求めるだけの信仰的な抗原が結束を固め、体外に排出される愛を毒素に変えるだけの嫉視を捨て去り、最たる意味の鈍重さを取り払い、唐突に結ばれる愛の均衡を保とうと、空虚さを埋めるだけの締結する愛へと疑問を投げかけるだけに、怪訝なものをため込み、行為に用いられるだけの整合性から放たれる意識は、遊蕩な事実に偏執せずに、恒常的な夏へと放たれる無意識に迫る白い動機だけが、純粋さを保つ。かみつく青春に迫る吐息や、空疎な記憶に迫る爆撃機の轟音が迫り、高揚感を映像化し、幼少期から積み上げた、孤独というよろこびや、深まる思考が、哲学的に有する伴侶へと変わり、夏は、香りをビートに変え、邪推する思いや、原始的なセオリーに迫るだけの堅実さが、現実をミキサーにかけ、こなごなにする先々に定理を結ぶだけに、簡単な中毒性を用い、完結していく先々に用いられる原理に迫る歓喜をため込み、背反する先々に、体感するものが、退廃へと向かい、介する間に論証を用い、問題をごまかすだけに傾倒していく答えは、退行へと急ぎ、多幸感を謳い、体外へと放たれるものが、肉感を求め、軽快な理想へと装置的な関係へと、共依存的に放たれる政治性や、思考をさえぎるだけの傲慢さが、退嬰的に至り、体制へとこびへつらい、配合される先々に贋物を用い、昏倒する意識が、虐げられるだけに最たるものを屈辱に変え、朽ち果てるだけの夏の虫として、信用を謳うほどに、遠ざかる純白さを追い求めるのが、人間が、人間であり続ける事の由縁。