昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

高次へと向かうもの


 かすかにふれあう喜びや、照れて、逃げる後ろ姿に混淆される初々しいものだけが、美しさを放ち、一瞬の美しさを促す。何かを背負ってまで行うことは、義務的になり、偏るだけに終える。哲学とは、すべてを超えるべく備わり、携わる意味や、携えられたことに反し、翻すために存在する。哲学の、暗いイメージを払拭すべく、意識に居場所を求めずに、どこまでも飛び立ち、自由などは求めずに、自由とは、元々、生きる限りに備わることを知るべく、一時的な快楽や、快楽の傀儡として、ブクブクブ太らずに、高次へと至る喜びを知り、君の痛みをも昇華させる強度を上げるために、知の深みへと行く。描くというのは儀式的なものでりあり、自ら生み出す汚濁を昇華させるべく、生命を創造的に変える。人々の足元まで、へりくだった道徳や倫理が、普通とされるものを生み出し、生命を蔑み、自らの純粋さを、疎外させた。あたかも、正しいとされ、普通とされるものが、人間を、人間たるものへと陥れ、悩ませ、苦しめる。それに気付かぬ限りは、自分への息苦しさからは、抜け出せぬの、だ。つたないものを溜め込み、自らの汚濁へと流れ込む先の蜃気楼をながめ、切実に思うだけでも、精一杯なような世の余韻を追いかけるより、自らの正しさだけを自覚し、何事にも揺るがずに生み出すものだけが、今に至る神秘を摘む睦まじさに築くものだけが、優雅である、と確かさの足かせを嵌められ、蔓延る悪意へと言動を移すだけの悪趣味な輩の体たらくや、諦観ばかりを加速させ、加算される激痛に耐え、度重なる痛みへと加速していく現実へと可視するものも、贋物のものばかりを誇張させ、見せつけるだけに斡旋される現在に連動していく苦しみも、誰かが生み出しただけに満たない価値を当てこすり、痕跡も残さずに染みいる痛みへと散漫になり、担う価値も、カタストロフへと至り、貧寒なものや、悲観するだけに、擯斥を繰り返し、敢行する意志も持たずに、ただ、立場を利用し、権力へと荷担する義務や、形や、名ばかりのものを信仰する民主主義的な衆愚や、復讐をたずさえ、リリカルなものを持たずに、管理下に置かれるだけに、オカルティズムに侵略され、マゾヒズムへと後退していく意識的な弱者が、幸運ばかりを追い求め、大金をせしめるべく、センチメンタリズムを持たずに、短絡的な快楽の傀儡として、うごめく真実から、エクソダスし、淵源に潜む客体に告げるべき本質も、誰かが騙るだけの独善的なものに支配され、回路を混濁させられ、些細な出来事に応用されるだけの便利な身体として、現在に捧げる些細な痛みを配分し、分裂的に昇華していく背徳や背信を用いる過激な身体を利用し、精神性を奪い、制度を用い、物事を膠着させ、陥る者や、互いのおちどばかりを脅すだけに横領され続け、蔑む身体へと、利己的な逍遥や、証拠も残さずに、強引に取引される悲観的な人間へと原生はねじ曲げられる。あらゆる裁きは受けるべきなのだ、などと告げる人間的なものに隔離されてから、早数千年の義務を抱え、加算されるだけの原理へと引き延ばされる最たる出来事に訪問していく魂胆から、可決されるだけに牛耳られる贋物の身体を補完するだけの保存から、贋物の価値を奉納するだけの退廃的な信仰から、信用すべきものの一切は、腐敗するだけに至り、用いられる価値も、時代などを用い、文化を利用し、利己的な消耗品として扱われるだけの他者の言葉や、身体を介し、かかずらうだけの本質や、憎しみばかりを増やすだけに、負債を溜め込み、ためらうだけの身体は、介する間に解消されずに、理想を追求するばかりに、名ばかりのものを愛し、築かれるものも、旅する事を忘れ、同じ場所で膠着するだけの者や、移動し、行為に服従するばかりに、忙しく駆け回り、かかずらうだけに、補正を求め、複製されるものばかりを愛するだけに悲観する現在に定立されるものへと引き伸ばされ、意思に引きこもり、自らを虐げるだけのニヒリストへと偏る思念は、重要さを補完し、交換されるだけの儀式的な投影から、淘汰されるだけの最たる意味を縫合する後から迫る無益な仮象へと入り込む利己的な複製品として、模倣されるものだけを愛する。補正されるだけの真実は、物事に空疎な理由を突き刺し、諦めるべきなのだ、と諭す事により、物事に膠着し、横着な意思は、半生を呪い、能動的に行わずに、ただ、受動的に何かを恨むだけに浸る意味に加工される罪をかぶせ、能動しているかのようにうそぶく間に、敢行すべき、確かな意志も持たずに、思惟する間に思考は、純然たるものを損ない、そこかしこで補填されるものだけを愛しては、妨げられるだけの過去から、ニヒリズムを引き取り、何かを恨み、破壊へと至るか、はたまた、介在するものを崇め、自らの空虚さへと浸透していく意識的な汚穢や、終わりに潜む歪みや、悲観するだけに、衰退化していく意識に、敷居を用い、すべてを受け入れずに選別し、選民思想的に選りすぐるだけの価値の家畜として、指定される義務を生きる畜群として、思考停止へと誘うだけの価値の奴隷として、価値をむさぼるだけの餓鬼として生き、傀儡として、実体の幽閉される事を嬉嬉として受け入れる保身だけの獣として生きるような輩が示す因果などから離れ、ただ自らの静謐に澱む事無く、立ち向かうような意志だけが、善悪を超える。