昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

愛と革命


 愛は、語るほどにすぐさま消え入り、愛の本質を見失う。愛は、語るだけに、感化されず、ただ、確認し、認識するだけの義務化に至り、義務感の焦燥感が襲い、自らの自信を失い、不安感を埋めるための、確認作業へと陥る。愛は、触れるほどに、普遍的な価値に陥り、互いの闇を加速させ、何事をも枷に変えるだけに至り、訝る現実や、感動を捨て、同化していくだけの道理へと運ばれていく意識的な家畜化を傍観するだけのニヒリストの大群が、忘我の果てで、支離滅裂な情緒を放ち、鬱血する心身は、暗鬱な私情をシンドロームに変え、ちぐはぐな思いが遅効を繰り返し、恨み続けるだけの街灯にぶつかる派手な蛾たちや、信号待ちをする憂鬱な人々の忘却の彼方で、理想論を述べるほどに、愛とは、距離を用い、虚偽へと至り、浸るだけの意味へと格納され、記号化されるだけの感情が、安く売買され、軽薄な価値へと迫害され、拍動する意識に空虚さが増していき、逸脱する意識へと羽交い締めにされる心境や、境涯に迫るセンチメンタリズムや、明晰な意思を持たずに内示されるものへと抑圧され、身動きも取られずに、用いられる論理に吸い取られるだけの精神が、帰路を失い、帰る場所を求め、悶える意識的な互換から、感応するほどに迫る粛清の夜や、祝福を待ちわび、ただ、繰り返す利己的な耽溺に飲み込まれるだけの人間性や、制度へとふやけ、けだるい日常に攻め入る期限や、既存のものを信仰し、規律へと偏る保身が、方向性を失い、奪い合う権利へと逸脱し、いくばくかの可能性も、苦しみをモチーフに孤立し、凍えるほどの孤独が、やがて君を蝕み、意味を見失い、惨めだ、と折檻される世界へとルサンチマンを抱え、鑑みる事を忘れ、顧みる事だけに、価値観を葬り、やがて、約束を用い、求めるだけの価値へと加速し、緩衝すべき、互いのあたたかい身体すら忘れ、感触も、悲しみにより、鈍くなり、苦しめられるだけに惰性なものへと疎外され、境目を失い、世界へと屠られ、因果へと加速していくほどに、固陋なものへと陥り、懸命に逃げ惑う意思は、やがて、誰かにすがるだけに、世界を手に入れたかのように思わせるだけの可能世界へと嗅ぎつけるだけの意思のハイエナとして、聡明な意志を用いずに、相互するだけに補填され、兌換されるだけの価値へと至らせるだけの苦痛を排除するだけの快楽に依存していく。

 麻痺した感覚が見出す未来も、厭うだけの形だけの愛へと慢心を重ね、乖離していく意識的な補正を繰り返すだけの反復は、反芻せずに、ただ、対比するだけに至らせるだけの価値の横柄さに捕まり、幽閉されるだけに至らせるだけの精神性へと誓願を立てるだけの信仰心は、真理をもてあそび、貧寒な理由を枷に変え、仮想するだけに至らせる大概の理想へと陥るだけの闇を形成し、迎合されるものへと昇華させるだけに至り、大概の理想は、高揚感へと至らずに、今に至らぬものに囚われ、当該するものへと一体化を織り成すべきだ、と是正させるだけの裁きを受け入れ、差別化を繰り返し、一生を疎外感で埋め尽くすだけのパレードへと参加し、自己の惨禍にとどまるだけに、抑圧され、些細な痛みが敷衍し、普遍的に興じる愚行から、行動理論的なものへと咎められ、時間に閉じこもるだけに浸る原理や、肉欲を膨脹させるだけの傍受システムや、生成され続ける観念につれづれと馳せるものが、恒久的に断続し、未来永劫を綴り、伝う意識は、永遠性をこしらえ、安易な支配へと加工されるだけの因果から放たれ、回収する意味や、無神経な隘路へとやましい気持ちを落とし込み、印象にとろけ、君の悔悟へと陥るだけの依存心を消し去り、無情だ、と思えるほどに、優しさはあふれるものであるし、考えを変えれば、観点は、違うものを見初め、あらゆる論理を超越するころには、とぼしい意識も、止めどなくあふれるものを氾濫させ、自らに濫觴するものだけを掬い取り、その表面のものだけを愛して止まない者であるべく、ある姿を葬るだけに、やかましい感性は、関心を求め、監視される事を、よろこびに感じるのだ、と馬鹿げた意識を掲げるだけに浸る現実などに、現実などは存在すらもせず、ただあるのは、自らが認めるものだけを、正しく認識する事だけが、あたかも、その場に存在するかのように見せつけられるだけ、だ。


 最も高い意識を持つものが、高次に浸り、高尚を謳うだけの、ハイエナどもが盗み見みし、盗み聞きしただけに満たない価値転換を唱え、あらゆるものを、退廃へと導砕けに至る普遍性や、民主主義的な衆愚や、全体主義を否定するよりも、そのようなものを嘯き、作り上げた規律や価値こそを否定し、翻すような意識へと引き上げるような者であるべく、自らの考えだけで、今の孤独を乗り越えるの、だ。