昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

解放された後


 文学をも超える気配が迫る。狭い価値を打ち付ける鉄槌として、文明に反発し、自らの意味だけを捉え、神をも超えた時代に提示すべき愛を、単なる名に陥れぬように創造性を用い、昇華させ、確かな愛へと跪くだけの人間を超えるべく、確かさとは、自らが汲み取る独善的なものを超え、自らに行き着くよろこびを敷衍させ、確かな愛とは、睦まじく純粋に逍遥し、帰る場所などを求めず、短絡的な位置にとどまらずに、不羈なままに飛び交う自由さを持つのが、愛が、愛たる所以である。作られた社会は、作られた愛を与える。与えられた愛は、創造性を持たずに、用いられるものに従い、純粋な理想を失い、希望を用い、自由を与える虚偽的な愛を信心し、自らを信じることを忘れる。信用を用い、信念を奪うだけの裏切りが加速し、行為そのものは、従うだけに至り、訝る自己を消し去り、形式的なものに関わり、感情を操作され、動作を不潔なものに変え、拘泥し続ける先に本質は、ねじ曲げられ、形跡を失い、喪失感に横溢していくものが、物事を収奪し、ジレンマを与えるだけに昔年に溜め込まれる位置的な記号から、機関的なものに関わるだけに、権力の駄犬として、或いは、真実すらも見抜けずに、ただ、従順さを売りにし、利己的な支配から与えられる快楽により、堕胎し続ける感情は、損なうだけに、底なし沼に入り込み、背徳を用いずに、解読されるだけの身体へと櫓櫂していく意思的な船が同じ場所で浮かび、或いは、船底に穴を開けられ、沈没するかの二分化から、解除法をまさぐるだけの構造的な猿が、均等な答えを思い、さすらうだけの意図へと過剰な真理を掲げ、贋物の価値をすなどるだけに浸る感情的な消去法から、懇願し続けるだけの落伍者は、自ら考える事を辞め、ただ、答えも求めずに、反抗は、犯行であり、そこに、毅然として立ち向かう意志も持たずに、大義も見出せずに、偏るだけの快楽の傀儡としてか、はたまた、ままならぬ心情を枷に変えるだけの革命へと至るだけに、過ちは加速し、自らの誤りを正せずに、ただ、立ち向かうほどに現れる立場や、権力に偏るだけの儀式的な棄民として生活感を捨て、制圧されるだけの今にとどまるだけの欺瞞を吐き出すだけのニヒリズムに犯され、権力へと拘束され、構築される意味へと拘束され、構造的なものから排除され、自らの心の過ちの暗鬱さに飲まれ、アンチテーゼを掲げ、課せられる意味に従属し、十全としたものを掴めずに、捕まえられるだけの価値につかまつるだけの今から引き出す悲劇へと偏り、価値観を屠るだけに、裂ける現実に入り込み、出られなくなり、憎しみを溜め込み、互いを、咎めるだけに、留め合う意味も、枠内に嵌め込まれ、願望を損ない、そこかしこで増幅する悪意が転移し、観点を損ない、生じる意味に愚行を重ね、行為に紐解く愛すら悲観に変わり、貧寒な意思から、比重を授ける確かさすら、互いを恨むだけの対象として相互交換されるものが、簡素な理由を掲げ、安易な支配へと加工されるだけの空間からあふれるものは、ただ、互いを破壊するためだけに求められる定理を引き出し、引き取る意味を硬質なものに変えられずに、その場で膠着するだけの意図へと引き渡す感情が、今に引きこもり、自分にすら、姿を見せずに、隠遁し、統合される事を拒否し続ける反撥から、不潔な意図へと吐き出される痛みが、定めを用い、物事を閉塞感で埋めながら、運命を破壊し尽くすだけのつくづくに偏執していくだけの理が位置づける苦悩から、可能世界は、音を立てて崩れ、仮想世界へと逃避し、慢性的な痛みのサイクルをめぐる冒険から、膨脹し続ける宇宙の端々に迫る空間的な敵意に迫る欠如から、空疎な出来事を溜め込むだけの拘束から、感情論的にカスタムされた論点が、損なうだけの意味に仮死化し、緩衝するあいまいな愛から、最小現の恋が生まれ、幼少期から敷衍する普遍的な浄土を破壊し、界隈にせめぎ合う価値観を屠る間に、実感するものとは、所詮、誰かに与えられた外延に迫る概念を受け取るだけの、植え込まれた価値であるが、その価値に相対するだけに、家畜として加速する人間的な分離から、介在する意思は、季節を軋ませ、自らの物語や、小説的な恋に緩衝する対象との統合から、闘争を終え、状態に迫る絶対的な死をも超えるようなプロパガンダとは、快楽を謳うだけの現在に来す偏在にしかならず、成し遂げるほどに、死とは、側で笑顔であるし、やがて、そこで発芽するものだけが、物語を厚くし、公然に迫るものなどは、問題にもならず、その場で当て付けられた倫理などに反し、関する間に緩衝するような愛だけが、規律を生み、そこに、善悪すらも無くなるような、二人の距離や、二人の空間だけに現れる感情だけが、相互し、互いを褒め称え、立て付けられた看板を取り外し、利己的な支配に限界を与え、制限を与えるだけに、あてがわれるものを従え、心象を奪うだけの価値から離れ、互いが見つめ合い、どちらが、どちらかも分からなくなるような密着感だけが、体系的なものや、退嬰的なものを混ざり合う体液に変え、課せられる意味などは、今に遅配を下すだけの意図にしか満たず、ふらりと見つける未来だけが、そこに現れる価値を昇華させ、創造的な一生へと帰結し、愛とは、理由を持たず、そこに、理知的なものをもたらし、互いを高めるように作用するものだけを、確かな愛と呼び、そこに、創造性を及ぼさぬ限りに、その愛とは、何かに収まり、すぐさま飽きるだけに至る。