昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

分裂的な平和


 藝術的なものだけが、現実を飛び越え、意味に尾びれをつけさせ、自由に泳がせる先に生まれるものに意味を生み出す以前に、ここにあふれるものがふれあい、対価も求めずに、たじろぐ先にログを付け、後悔を交換させるだけの現在に執拗に迫る意味で今を改ざんし、改善されない痛みを修復するかのように差し向ける先に生まれる思案も、何かに捏造された意味を吐き出すだけの破壊的なものに陥り、優しいものが問いかけるものに服従するだけの真偽に先々は対立を生み出し、自らの恐れを増幅させる限りに、何かに対しての猜疑心は増し、何かを怪しみ、恨むことでしか消費されない価値へと仮死化する意識は、遺愛に基づき、何かを消費するだけの愛へと巻き込まれ、混同する意識は、虐げられ、従えるものへと復讐を重ね、複製されるだけの真理に加工され、渾然一体とならずに、隣り合わせに現れ、似たようなものに持ち込まれる意味を混淆させ、行為にあらがわずに、味わうほどに短絡的な世界を巻き込み、何かを恨むだけに膨脹する不安感が、ますます自らを見失わせ、攻撃的で緩慢なカルマなどを謳い、位置づけられる意味から幸福論などを用い、勝利こそが、今に織り込まれるものが、今を解消し、そこかしこに偽善を生み出し、代償として奪われる感覚が、険悪なものを生み出し、差し向けられる意思は、同調を求め、同化することだけに用いられる意味を今に改ざんさせ、詐称をくり返し、くたびれた思念は、継続される意味へと引きずられ、今に悲観し、意味を見失い、猜疑心が繰り出す不安の本質を濁らせ、定期的に与えられる不安だけが、今を蝕み、事実を見出せずにさまよう。能動せずに、ただ迫るセンチメンタリズムに消費される感情に同行するだけの奴隷と化し、関するほどに、自らの意思を損ない、行いに服従するほどに、魯鈍なものへと変わり、痴愚へと至り、訝る現在に定立するものを本尊として増幅する価値に卑劣な共存を求めるほどに、同調する真理は、陰惨なものを用い、物事に隊列を求め、対立し続ける先に現れる論理的な疎外感から、外観を飾り付けるだけの虚飾から、開示される意味を引き取るだけの卑近な例をくり返すだけの過信から、粉骨砕身に至らずに、幼気な自分を、そのままに愛するような昇華を求め、その場であふれる確かな呼吸だけが、今に転移する痛みをかき消し、改ざんされる先々で芋づる式に捕まえられ、伝わるものは、関係性に卑劣な意識を媒介させ、後続する夜空に余罪を求め、貧寒な意識がかぶれる情交にくさびを打ち込み、くたびれた関係性に移動するだけの依存的なものからの疎外に至る恐怖から逃げ惑うだけの人混みから、改善されない痛みや、今に瀰漫する苦しみに不満げな君の奇異な意思に相続されるものが、次々に磔にされ、その場での死や恐怖を乗り越え、服従するだけの倨傲な輩が生み出す強襲から逃れ、怪我だらけの身体でも、その場から抜けだそうとする意思は、足りないもので未来を崇めるよりも、今に現れる確かな感触だけを信じ、今につとめるものだけが、世界であるし、そこで認識するものだけが、世界と呼ぶだけの名へと陥っただけに満たないものに代償を孕ませ、今を阻み、はびこる悪意に捻転するものが、問題に軋轢を加え、制限を与え、あいまいな幸を用い、意味を服従させ、幸福であるために普遍的なものを演じるべきなのだ、と政府や法が促すカタルシスに鎮座する意識は、既得権からあふれる他者を獲物にするだけの毒素に犯され、自らの苦しみの住処にあふれる論理的な音や、倫理観をくすぐるリズムにあらがう論難から、介する間に現れる意味などにあらがう先に、低劣なものを消費するだけの価値を飛び越えるような猜疑心が、今に懸隔を生み出し、災難を飛び越え、投じられるものに反し、快活な快感とは、ここに現れる創造的なものだけを伴侶とし、背反し続ける先に現れる恐怖などを瞬時に飛び越え、瞬く間に現れる落胆などは、今をなじり、意味を祝福で染められずに、聡明な意志を持たずに、汚された意味で慧眼を阻害され、些細な出来事に悲しむように出来事に応じるだけの悲しみへと操作されるだけの動機に疎外される精神にもとづく意味を復元させるような誠意などを用いる正義こそ、悪をねじ曲げ、今に綺麗なもので氾濫させようと仕組めば、仕組むほどに、自らの汚れを引き出すだけに至り、他者に美麗さを習得すべきだ、と強制させるだけのエゴイズムが加速し、いつしか絶対的な正義も、ファシズムに陥り、自らの純粋さを守るためだけに摩耗し、苦しむ人々を見下すほどに現れるサディズムが、もっともな快楽を求めるべく開拓する新たな快楽が用いる絶対的な破壊が、自己をも周囲をも破壊し尽くし、何も残さず、今に現れるものすべてを破壊し尽くすだけに至る。