昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

過誤


 描くこと以外は生きているとは言えず、この場を凌ぐために、描くことが、善悪をも超越し、自らをも翻し、与えられる影響や、関係性を持ち出し、意味に閉じ込めるだけに終えるような人工的なものに疎外されずに、虚空に浸り、固執するだけに終えるような退嬰的に映じる苦しみに補完されるだけの季節に封じられ、とがめられるだけに至るような現前に貧するだけの影をこしらえ、あいまいな自己から背反し、そこに備わる利己的なものに共鳴せずに、今に現れるものだけを世界として捉え、そこに認識する苦悩などは、どこか乖離したものをもたらし、用いられる苦しみに苛立ち、徒に消費する過程から、意味に欠落していくものが屈折を呼び覚まし、まざまざと見せつける幼稚さに離床しては、つまずく朝や、つまはじきにされているのだ、と屈辱感を感じ、空疎な日々に悲劇を生み出し、今を不安に変えるだけの枷を外し、世界から脱兎し、野晒しにされた感情にぬくもりを与えることだけが、私の役目であるし、そこにでたらめに生み出されたデータなどは、今を出来合のものに変え、代用品としての日々を生きることだけに昏倒するような今に疲憊していくだけの可能性を破壊し、悲嘆に暮れ、空疎な日々を歩むだけに至らせるような傀儡として、正義を謳い、犠牲者として、自らを崇め、そこで悲観するだけに至るような機械的な生き方などはできぬから、描くのであるし、ここに生まれる独善的な気配や、緊縛され、起爆するまでの数秒間に襲いかかる劣等感や挫折感などが座礁へと至らせ、暗礁に乗り上げ、能動的に生み出される創造的なものすら、敵愾心に苛まれ、屈辱を溜め込むほどに陥るジレンマが引き出す怒りに屈折していくほどに、補填される苦しみは、悲愁を漂い、ただ酔いしれることだけに専念し、物事の本質すら見出せずに、今を出し抜くことだけを考え、還元されるものだけが生み出す祝福を受け取ることだけが、祝福への近道だ、とうそぶく間に無謬な答えを引き出し、自らの意思だけが、世界を捉え、そこに現れるものが真実などでは無く、そこに屠られ、葬られるだけに至るような恐怖が迫り、そこにかいがいしく迫るようなものが悶え、惰性なものへと接続されるだけの観念が答えをねじ曲げ、自らこそが正しいのである、と過信する間にごまかし続ける意思は害され、解消されない苦しみに悶えるだけに終える。劇的な者であるべく、スタイルは変えずに、誰かに曲げられずに、健気に動作する。用いられる苦しみなどは所詮、誰かが持ち込んだものであり、自らを苦しめる理由にならない。重たい頭を引きずり、お目当のものすら不必要であり、叫ぶほどに枯れた声でも、誰かに届くであろうと信じるほどに、自らの強度は増していく。


自らを詰まらせる閉塞感などに疎外されずに、世界を愛したいものだが、難しくからまり、関わるほどに正解は捻じ曲げられ、苦しみに消費される現在に、間隔を生み出し、束縛されては、今の苦しみとは、今に境目を生み出し、露骨な支配に阻まれ、はびこる痛みに成熟せぬ精神は、絶え間なく苦しむような呪詛を放ち、誤謬に浸り、悲観するだけに阻まれる精神は正義を謳いながら、命を奪うだけに至るような倒錯から、錯雑とした観念に還元され、あてがわれる苦しみを繰り上げ、補填される痛みに刺激を加え、空虚感を携え、遮られる命は、季節感を損ない、束縛される間に生まれる苦しみばかりが強調され、勝敗を決め込むだけの関係などが意思に壁を作る。


眠ることも忘れ、夢見ることすら拒否して、現れるものなど無意味ではあるが、不羈なままにうごめくなまめかしい静謐さを携え、アンニュイなままにひしめく五感が鋭く作用し、有する過程に言葉を残し、滾る生命が勇気を携え、たずねる者に弊害などを与え、ひらめく名前をひきずり、優美に消え去り、切り取られる間に不幸すら無く、広がる限りに生まれるものがもだえ、伝わる先々に敷衍するものが、間も無く現れ、確かな動機に変化し、本質をゆるがし、たゆませ、脱がせる間に生まれる世界や、可能性がかばい合い、確かな思いを復古させるほどに退屈は生まれ、欺瞞を用い、引き出される苦しみや、不安を促すだけの分裂したものが紊乱なものに接続し、生々しいもので統合し、物語を奪い、追いつかれぬこころに迫る意味が波状になり、波及される苦しみに屈辱を溜め込み、互いをとがめ、和解に至らず、遮られるだけの幼稚さを唾棄し、苦しみにひずみ、交わる間にソリッドなものを生み出し、互いをとがめるほどに、愛が育むものが離れ離れになりながら、担う愛が意外性を生み、制度に膠着せずに、確かな衝動を伝え、証拠も残さずに、荒れ果てた精神が阻まれながらも、長い間に生れるものだけが、唯一確かなものであり、そこにためらわずに、つながる。ただ創造することだけが、痛みを昇華させ、今に迫る苦しみを超越し、確かな思いを逍遥させ、日々に生じる苦しみなどは、些細なことに位置的な苦しみを繰り上げ、今に苦しみを立証させ、認識を深め、捕まる意識が無意識に入り込み、退廃や、大罪を植え込み、数々の動機を垂涎し、みずみずしい意識を漁り、独占欲を削ぎ、進歩を目指し、頼りない今も、超越し続けることにより、自らを隔てることなく、意識を飛び越える。