昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

永続するもの


 個人的な憂鬱を生み出し、現在を支配する過程から、経過していくほどに生まれる苦痛や、そこで即座に展開される意味に巻き込まれ、創造性をそこない、即席の自由を求め、革命へと掻き乱された時代を傍観するような時間が連綿と綴る意識下におかれた傍観するだけの過去からの虚飾を生み出すほどに、自己とは自分を踏み台にし、植え付けられるものの空疎を孕み、懶惰なものへと長じる由縁から、叢生するものに隠遁し、ジレンマを抱え、今に引き合いに出される苦しみから、達成感をくすぐるだけの偶像に支配され、位階の中に組み込まれ、そこで秩序を生む愚かさから、偶然を吐瀉し続ける限りに陰る本質が怪訝なものを組み立て、建前が生み出し毎日の虚勢から、延々と続けるほどに、この命とは、同化することだけに長けていき、そこで弔われるものがビジョンを失い、情熱すらも消え去り、些細な動機に入り交じる短命でもどかしい小さな生命にも宿る同一の命とは、ここで成立する余韻に捌けられ、自らの命の短さを自覚する以前に、ここで同様の痛みを抱えさせられ、相似するほどに酷使した身体が分裂し、数多に分散していく今に抵抗を加え、運動的に孕む現在に域から逸脱し、惰性にみちびかれる思いが、おびえをかき消し、その命の短さを飛び越え、永遠性にもとづく制度に引きずられる前に自覚する自らとの距離を埋めるだけの闘争に陥らずに、ここであらがう隅々に栄養を設け、保たれる意味などは、いっさいの均衡を保つ前に、勢いのままに飛び続ける意思は、純粋なものをかかえ、ここでこじられるだけにいたるような意味から飛び立ち、様々な思惑を越えて、能動し続ける限りに退廃的なものにとがめられるよりも、純粋な意志だけが、あらゆる障害を越えて、ここで与えられるだけの意味が横行し、今に意思を奪うだけにいたるような戦争を生み出し、際限ない苦しみを内服しながら、自らの内外に果てるジレンマによどみ、征服欲だけが、自らの住まいを奪いながら、内向的に孕む懶惰なエゴから映じていくものに瞬間的にうばわれ、うながされるまに帰巣していく意味から長けていくべく、理想を捨て、蝉蛻を続ける限りに現代的なものに苦しめられずに、闇夜に消え入る本質から乖離し続ける限りに生み出される苦しみを打算するだけの制裁をここに加え、空疎なものを吐き出しながら、来す意味が、今に膿に変わる。
 散漫な怒りをかかえ、自らが選んで孤立する辺りから、あらゆる差異は、正解を持たずに、ただあらがうほどに、自らの世界に枷を嵌め、今に欺瞞を生み出し、不自由にさせるだけにいたるような現在に来すイメージが占領し、意志を奪うことだけに締結していく意味が専横を続け、同化するだけの意思どもが軽快さをそこない、私の苦しみも何かと同化し、あらゆる成因は、私が生み出す罪の代償なのだ、というようなペシミズムが痛みを加速させ、因果応報などを応用し、そこでの罪を解消すべくカルマは自らで回収するのだ、とうながすような路上の神は、感染症にふるえる猫の苦しみもわからずに、ここでカットアップされるものを真実として捉え、その描写に集まるものだけを真実として崇めるのだ、とうそぶきながら、ここで執り行われるものは、ここで統合されることだけを目的に盗用されたものを奉りながら、本質を濁すための戦争を強化させ、ここで強固に祭られるものを信心すべきだ、とうながす限りに、ここでの理想とはまやかしになる。担うべき意志は、誰かに似合うものを同じように着こなすのではないし、ましてや、同じものを着た途端にそれは全部ウソに変わる。あらゆる論理を疎外させるための方法論へと縫合された傷跡を傍観し、ここで不謹慎な想像を終え、想念に帰巣するだけの事実関係が軽薄なものを構築し、ここで構造的な配慮を加え、ここで同調することだけに専念し、そこに現れるものを愛するべきだ、と浪費するだけの観念は、軽減されない苦しみに移動し続けるものが、悶絶しながら、しなびた意味に寄生するだけのいっさいの欺瞞から放たれるものが均整を求め、平衡を謳う辺りからいっさいの均衡は崩れ、力が用いる関係性に連動していくほどにくたびれた理想を掲げるだけの退廃的な需要を求めるほどに、用いられた矜恃は、何かをするには邪魔になり、担うべき意味はいっさいの意味に緩慢なものを生みだし、自らの愚かさに陥っていく。
 ここで向き合う愛も、徒に消費され、あらゆる愛とは、愛という言葉を用いら、語られることで役目を終え、そこで保つべき愛も、来す意味に占領され、今に意思を喪失し、相違し続ける限りに相似するというサイクルから抜け出せずに、そこで採決を繰り返し、同じものを、同じように孕み、懶惰なものに変化させ、ここで構築されるものに誓いをし、憎むことでしか解決にいたらぬような保身から、憧憬を繰り返し、ここで滑落していく精神は、そこでの役目を終え、今に生み出される苦しみをにじませ、あらゆる苦しみを膨脹させ、今に疎外されることに生まれる自己の中での繰り返しだけが本質を強調し、自らを止揚し、あらゆる原理から超脱する。