昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

悪と悪


 原罪を訴える夜が鬱陶しく今にからまり、理不尽な家庭を生み出すだけの社会的な圧力から、抑圧され続ける精神は、ただそこで引きずるものに悲観することだけを物語として親に読み聞かされ、自らの純粋さを破壊させられることに置かれる幼少期にかかえる権力に反する思いが猛威をふるい、確かなものなどないのに、足かせを嵌められ、世界に制されることだけにおおいかぶさる圧力があらゆる論理の中で構築されたものだけを信仰すべきである、と宣言する間に迫る神とのバランスすら失い、そこでかたよりを示すだけに現れる破壊衝動などが、今をいろどり、不平不満を用い、普遍的な君は逸脱することもできずに、その場で思春期の悪霊のようなものを加工しながら、鈍磨な感情や、貪婪な意識がうそぶく過程に処理されるだけの幻滅を飛び越えられずに、そこで朽ち果てる理想は、何かを恨むことでしか昇華できないような同情が及ぼすルサンチマン的な思考を生み出し、回路を焼き尽くすだけにいたる憎悪や情炎が加工するギミックに処理されることを待ちわびるよろこびだけが、快楽を受注し、発生する意識を解体するための処理場たる教育に保護されているかのような勘違いから、ここに段差を生み、そこで等差を表し、そこで疎外させることだけを目的に、あるいは、疎外することを恐れ、自らから逸脱できずに、自爆するだけにいたるような青春の影にそなわる独裁的な優越感だけが、今を法則的に補足するような姑息な意識だけが、ネットワーク上の戦争を生み出し、たゆたうべき自由さも捨てた意識を持たずに、そこで形式的なものの経緯を追い求めるほどに、刑を執行されることを待ちわびる罪人として生きることだけが、自らを昇華させ、絶対的な正義を崇め、そこで奉られるものや、そこで放棄すべきものなどに論難を浴びせ、絶対的な自己と距離を埋めるために、他者との乖離をもくろみ、ここで閉塞的な答えを表す偽言などをさまたげ、生じる由縁に用いられる答えなどは、何かを加工するだけの品位だけをモチーフに何かを改ざんし、改善するまでにいたらずに、その場で信用し、信心することだけが、答えであり、そこで狡猾に示される意味から閉め出されることを恐れてばかりでは、そこで心情をそこない、大義を失い、破壊的な者として自らを破壊するために他者に破壊的なものをぶつけることでしか消費できないような資本主義的な幼児性から、優美な現在に閉め出され、苛む記憶は、もっともな悪意を育て、惰性にくみ取る意味は、狂気を自らで作り出し、自らの境域にひたり、何かを傷つけることがエゴイズムなどとうながすだけの専横的な捉え方では、進化にいたらずに、そこで開花することができても汚い花であろうし、すぐさま枯れ果てるだけにいたるし、そこで飛躍できずに、その場でつまずき、くじけて立ったところで、そこで真実を作ろうとしない限りは、その場で朽ち果てるだけにいたるし、やがて、活路も失い、身動きも取られぬようになり、担うべき理想は、作り上げられたまがい物に過ぎず、そこでつまずき続けるだけの理想は、偽装された真実を崇め、あたかも自分だけは大丈夫である、という意識こそが、自らをおとしいれるための自らの偽装であるし、そこで理想として持ち上げられたものなどは、おのおのに織り込まれる理想が入り組み、そこで組み上げられたものなどは途端に破壊されるだけに終わるし、そこで持ち上げられたものなどは、物悲しさを謳い、そこでたゆませることを目的に利己的なものを措置し、配置された愛を還元するための偽装をこころみ、そこで構築されたものから逸脱できなければ、何かに理想をとがめられ、自分らしさを追いかけるような老いから逃げるような日々を生きることだけが、自らを正しいものに変えるという認識の誤りから、自らを駄作のものに変え、さまざまな思惑がひしめき、ニュアンスを変え、君を利己的なものに変え、肯定すべき点と、そこで質すべきものを謳うだけの価値がひしめく間に用いられる意味が、君にかたよりを与え、そこで勝ち誇るだけにいたるような連中が示す差異から、散漫な意識は、アカデミズムだけが、ここでの正義を生み出し、法に加工されたものだけが、ここで価値を決め、そこでまとう意味が戸惑いをかかえ、理想を供給するかのように見せつけるような主義が、正義を語るころには、正義などは死に絶え、互いをとがめるための罪をなすり付け、そこに現れる罰を恐れ、罪と罰に支配され、そこで芝居を続け、あたかも善良な者である、と示すような行為とは、善良さを演じる悪であるし、そこで悪を持ち出し、自らを正義としてとがめるだけの正義などは、何かや誰かを犠牲に、自らを正義として何かを抑圧することで悦にひたるような正義などは、もっともな悪意をかかえ、何かを抑え付けることでしか、昇華できないマゾヒストであるし、やがて、活路も失い、自らを見失い、誇示する理想だけが、自らをもっともな悪に変化させていく。