昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

雨音の反響


 雨音を数える夜のエロスや、蒼鉛をなでる時代性や、生後にあふれるエモーションの衝動や、主体性などは、所詮は与えられたものに権力をさずけられ、ここで交換されるものに枯渇し、さまたげられるだけの主観におとずれるニヒリズムがヒリヒリしながら、肥大化する意識にこうむる矢先や、黒々としたものをかかえ、寛容さをほろぼすような酩酊から、明晰なものすら廃れるような慈愛をなびかせる風の終末にそなわる祝言を受け取り、淘汰されるだけの身体だとしても、ここに現れるものが贋物であろうが、本質的なものなどは、真実を謳うだけで、ここでの正しさを用い、何かを騙すことでしか、自らを成立できぬような存在が、ぞんざいなものをかかえ、ここでの残像を背負いながら、義務などを謳い、さまたげられるだけに連動する意識的なカオスや、ここでの系列などは、そこでの価値にもたらされた価値が生み出す苦しみに合致するだけの互換を続け、さまたげを生み出す狂騒も遙か無知なものを体現し、はびこる悪意が生み出す呪詛にあやつられているだけに満たない、と君は過去から呼吸するものが、生きている習わしのように示すことで、コード化されるのであるし、やがてはつらつと生きることとは、つらさをごまかすようなニヒリストが描く静謐に擁護されるだけの精神を生み出し、はばまれるほどに増していく痛みは、機関的なものに関わり、外からの影響により、没頭していくかのように示すような現れに反せず、ここに関するものに収容され、収斂していく瞬間に飲まれ、その場での永遠性を放棄し、誰かの檻に閉じ込められるだけにいたるような権利を謳うような花どもの祝福も、贋物の価値の家畜としてうごめく終末論的なアイロニーが生み出す隘路でセンチメンタルなものをかかげ、機械的にしか生きられぬような脳内での受胎を終え、応用されるものなどは、ここでの論理に聡明なものすらなく、物事の摂理に反することもできずに、そこでの現れに強化される権力に強要されるものを受理することでしか、自らの正しさも生み出せぬようでは、その場で屈従するだけにいたるような軽薄なものをかかげ、今に形骸化する意思は、物事の概観を汚し、完全性を謳う惰性なものが示す性差に閉め出され、自らの孤独感や疎外感にふるえるだけでは、自らの空白を埋めようとするような用途をごまかすための愛と名付けられたばかりに、足りないものを補うだけの精神は、潔白を求め、何かを他人に強要することでしか、自らの存在を確かめることもできずに、そこで分離する自分と、そこで齟齬をきたすものに画期的なものすらなく、ここで求められるものに修繕されているようで、そこで強要されるものに支配されることでしか、自らを理解できぬようなものに変えられ、そこで安易に示されるものに転化していく意識的な汚穢や、応じるほどに世界とは、世界と名付けられたものの中でしか機能しない自分をとがめるばかりで、自らを破壊するための怒りは、他者にむけられ、自らを飛躍できずに、そこで乖離していく理解や、そこで解析されるべき正しさに移行できずに、そこで出来合のものをかかげ、それを信仰することでしか、答えにみちびけぬような誤りから、ここで平行する意識は、いいわけを重ね、もだえる隙間に妄想を重ね、相違するものや、生じる痛みに騙され続ける先で同意するもののいびつさに気が付かずに、そこで飢渇するほどに、通過していく痛みに区分される自分と、ずいぶんと遠い距離まで離れていく自分との懸隔を埋めるための闘争を自己の中でもたらし、自分との争いは激化し、世界との戦争を生み出すような陰りから、ここで生み出される干ばつに与える慟哭や、動じぬ末に用いられる主義に奪われる主観に気付かずに、ただ作用するから、ともたらされる快楽に破壊されるだけの考えが敢行し続ける先に生み出される破壊から、配備されるだけの愛が生み出す独裁的なものが持ち上げる権力が遂行するものに従事するだけの自分が自らに与える虚偽に気付かずに、既成のものが示す正しさを堅持するだけの先々で対立を深め、そこで統制されるものだけが、正常を謳い、異常なものを隔離し、あるいは疎外し、意味をさまたげるだけにいたらせるような正しさは、いたらぬままに消費されるだけの自分を傍観し、乖離したままに、見出す物事が謳う正しさに血合いされた空虚な身体をかかえながら、掛け合うものなどは、そこでの正しさを謳うための正しさを疑えずに、その場に与えられる影響を考慮して、元来そなわるものが生み出す憐憫などにふれ、何か正しいことのように思うような瞬間に肥大するあいまいな正しさを定理として出迎える先に生まれる、この定理すらも間違った仕組みを生み出し、仕組まれた意図にまくし立てられる。仕立て上げられたものがたてまつるものにたてつくために、ここの命とは、境目も持たずに、再会を待たずに、自らが産み出すものだけを信じて、与えられた正しさをくつがえすためだけに、自らにすら反する。