昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

関与


 死をも超過していく可笑しみをたずさえた、アンニュイな路地からあふれるコズミックな予感や、ハートフルな毎日に降り積もる昨夜の至極から、健気な主観から現れる優雅なずれから、朝焼けに迫るニヒリズムが瀰漫する前に、不満などはなく、今をなぞるほどに、謎ばかりが増え、形骸化する意思や、いびつな経路を踏む君のヒステリックな物陰に撹拌される過去や、ここまでの距離に迫り、むしばまれる感情を浄化するための閃きが宿り、未熟な正論を打ち砕くような神秘を加工するだけの正常こそが、不潔であり、今を鈍色に変えるだけの日々を蛇行し、包括されるだけの日々に鬱積するものに比重を与えるだけの善悪が謳う正しさなどは、所詮は自らを正当化する未熟な自分に気付かぬままであるし、あらゆる理想とは、誰かが用いた理論を、あたかも自分のもののように扱うことにより、自らに猶予を与え、悠揚な史実に関わるほどに、自らの忠実なものが破壊され、緻密なものほど、何かが足りない、と今に補足されるものを演じ、自らを抑圧し、今に拘束され、些細な痛みに入り混じる不潔な感情にがんじがらめになり、疲労困憊しては、日々にいたらぬものをかかえ、現実からかけ離れていき、かけがえのないものをもとめるほどに、今にゆがむのである。あらゆるものは、相似することにより、同族嫌悪におちいるかのように示すペシミストにも、哀れみをこぼすべきだ、と宗教は、自らのカタルシスのために、何かに手を加え、自らの稼ぎに変える。そこに生まれた隔たりを解除できぬような同情では、何ものも変えられず、今に疲れ果て、惰性なままに、物事に取り組み、自らに疲れていく。そこに枢要なものを抱え込むあたりから、自らとの懸隔は生まれ、今に束縛されるだけにいたる果てに待ち受ける苦しみに拘泥しては、妨げられる日常や、今に気配を隠し、抱え込んだ痛みに混濁するほどに、自らに補完されるものに偏りを示し、悪意を溜め込むだけにいたる。

 自らを凌ぐような言葉が逡巡し、孤立した思いは、死をも、永遠をも超過し、自らの深くに沈み込む。自らの言葉は、静謐に反響し、自らを整然とさせながら、自らの背中を刺すような言葉が痛いのであり、絶え間なく他愛ないものが、自らを包み、ひとときの苦しさをまぎらわし、自らの紛らわしさを整頓させるような孤独にも耐えるような言葉を、自らに生み出す創造性が、制度を超え、意味に付着する因果を超越し、自らの記憶にまとわりつく黒々としたものを取り払い、排斥され続ける未来を破壊しては、退廃的な現在を健気に整頓する。崇めるものも不必要であるし、求めるほどに墜落していく彼方で感性は死に絶え、そこでもだえる意識は、孤独なほどに、今を謳歌する。何かや、誰かと居ても、孤独はついて回るし、やがて、煮えたぎる意識は、そこでの孤独を燃やし尽くし、あらゆる論理を飛び越え、へだてるものも持たずに、自らの意志だけで、今を調律していく。あらゆる音程を狂わすだけの世界を蛇行する意識は、そこでの不可能を用い、何かを率いるだけに追従する意識は、今にも瀰漫する意識的な汚穢を飛び越えられずに、自らに溜め込まれる苦悩に苛まれ、未熟なものに疎外される意識は、今の孤独に耐えかねずに、自らが用いる痛みを加速させ、自らの未熟を謳うばかりで、何が正しいのかも知らずに、知り得ぬものに洞察を重ね、自らの苦しみに追従するほどに、鬱積していく意識は、散漫なままに感触もそこない、そこでレイシストに変わり、自らを狡猾なものに仕立て、自らこそが正しいのだ、と分裂していく意識は、散々な現状にとがめられ、そこで即席の自由を求めるほどに、自らの中をさまよう。尊さも廃棄された朝だ。すでに浄化された感情を引き出すだけの惰性なものにとがめられるだけの途端が苦し紛れにうながす問答に苦しむことでしか、自らを認識できぬような夜を飛び越え、深い夜を踏みしめ、熾烈な争いを続けるだけの転換をうながすだけの正しさなどが模倣するものなどは、知り得たものに過ぎず、そこで償いを求めるような醜悪なものを生み出し、何かを奪うための闘争から、ここでの倒錯を生み出すだけの現実などが、現実感などを押しつけ、今を抑圧し、正義を謳うから、この身体とは自由に和解できずに、猥雑な観念が示す愛に閉め出される惰性な意識は、達するまに悲しみを浄化できずに、ここでの情交にもだえ、今に卑劣なものを生み出し、そこで繰り返されるジレンマに支え合うべきだ、と伝えても、そこでの苦しみを演じることに貧寒なものを加速させる精神は、自らを加工し、そこで枯渇し続けるだけにいたり、いたらぬ自分を血合いする自分との対立から、誓いをたてるほどに、自らの自由とは利用されるだけの身体を生み出し、今に堕落するだけにいたるし、やがてそこで渇望する君の正しさに気付くべき自分を成立させる間にも今に気付いた正しさも、すぐさま正しいことをうながすほどに、正しさとはほど遠いものに変わるし、誰も正しくはないが、自らこそ正しくないことに気付かずに、安易に成立させる正しさなどは、今を閉塞感をたずさえ、散漫に生み出される悲しみが今を疎外し、自らに行き着かずに、与えられる孤独に酔い痴れ、自らの苦しみに敷衍していく痛みを媒介させるだけの日々を、愛しているかのように勘違いしていく。

 誰もが悲しみを撲滅しようと、何かを忘れることだけに専念するほどに、遷延していく意識は、何かを忘れようとするほどに、繰り返す現れる悲しみに飲まれ、自ら生み出す苦しさに気付かずに、そこかしこに現れるものとは、外から与えられたものに過ぎない、と外側に敵意を向け、自らこそが正しいと認識するほどに、自らとの懸隔はひろがり、自らを恨むほどに、誰かに刃は向けられ、自らを傷つけるほどに、誰かを傷つけるだけにいたる。