昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

逸脱


 嘘だらけで、でたらめな秩序を打ち砕くような閃きを生み出し、互いを傷つけるだけにいたるような虚構が迫り、未熟な価値を生み出した人類は、進化の仕方を誤り、したがうことだけで、考えを破棄し、排斥されるだけの価値が機械的なものを作り上げ、惰性なものが、今を支配する。どこに行き着くこともなく、ここに現れるものを普遍的に普及させ、生産的にいたるよりも、獰猛に蹴散らす闇から這い出る意識的なものが、反応し続けるものに反し、現れるものなどは、ここで洗われるものではなく、今に苦しみを与えるだけに手応えもない日々をもがき、今に位置づけられるほどに、ここに居続ける苦しみは増加する。簡易な立証を終えた疑問から、散らばる風葉にむしばまれていく夏や、逸脱する果てに侵攻する汚穢をしりぞけ、軽薄な法を重ね、ここでウソを続けるだけの諦念を捻出するだけの詐欺まがいの進路から逸脱し、脱する先に現れる過程などは、誰かが、自らの損得で選んだ懶惰なものを紙幣的に捉え、途端に法則的なものを生み出し、つちかわれたものに疑問を孕まずに、慢心だけが膨脹し、時間の外に出られずに、与えられた影響だけが、今の答えにもとづくという怠慢から、義務的なものが今を覆い、応じるほどに、苦しみを増加させるための法で加工し、ここに加工されるものなどは、全部ウソで構築されたものを答えとして受け取るほどに、自由を謳い、自らの不自由を嘆き、軽薄なものを拡散し、あらゆる意味を攪拌し、配備された愛に基づき、何かを愛したフリを続けるほどに、演技的な者は、永遠性を知らず、前衛的なものにいたらずに、そのままに受け取る感情は、カタルシスにいたらずに、自らの立場にもたらされるものに高揚しているかのように仕向けるような公用のものが示すものに専横され続けるだけにいたるようなファシズムへと移行していくだけの国という囲いが示す哀れみや、そこで林立する規律などは、何かを律するよりも、そこでの支配を保つための強制力を放ち、そこで正しいとされるものを示唆するものに左右され、自らの理想を打ち立てるほどに、自らの理想とは懸け離れ、提起されるものに抑圧され、自らの理性すら制する辺りに老いるだけの心身は、理屈を捏ねるだけに捻出されるものに覆われ、応じるほどに、応用されるものに制され、明晰にいたらずに、命じられるままに行動する楽さにフラクタルなものが作用し、同調し続けることだけが、自らを正しく認識するかのように仕向けるような答えに閉め出される恐怖が打ち出す惰性なものに気付かずに、起動され続ける今に昏倒していき、抵抗し続けることにより、答えも高みを目指し、惰性なものを否定するだけの弱者が放つ共通語がもたらす不安に指図されるよりも、よりよい答えに導くほどに、自らとの懸隔はひろがり、何かを見下すだけの選民思想にいたるだけの暴力的な気配から、形骸化していく先にいくばくかの可能性を孕んでいるかのように見せつけるだけの神を崇めるよりも、ここに横溢するものに抑圧されるよりも、よりよい価値を孕んでいる、と言い放つような懶惰な囲いを取り外し、ここで用いられる独善的な手法に抑圧されるよりも、自らの価値にいたり、いたわることをうながすよりも、痛いと叫ぶほうが、ここでの価値は、まったく違うものに転換し、ここに現れる偽善的な司法や資本を飛び越え、長じる運命に浪費するだけの生き方を提示するよりも、そこから逃げ出し、自由を用いずに、ただ今を満喫する手法へといたり、いぶかる先にいびつな定理が現れ、ここで停止するだけにいたる精神は、誠意などを謳い、贋物の自己を調律させ、延々とうながされるままのコードを適当に掻き鳴らし、懐疑的な収容所で描かれた自己を始末するための処刑を続けるような独裁的な自己を生み出し、何かを否定し、批判することだけが、自らを癒やし、自らにいたるものだ、と裁きを下すような馬鹿者や、ただ年老いたことが、偉いのだ、と言い放つようなファシストや、体たらくなものを出現させるだけの退廃的な者や、そこでうやむやに生み出されたもので制する辺りから、誠実をまとい、自らの正義を貫くほどに、正義からは懸け離れていくことに気付かずに、権力を持たされた者は、自らの過ちを隠すために何も残さぬように今を攪拌し、自らの権力を保つためだけに行動することだけが、自らを正しくするのだ、という過ちに気付くべきであるのに、持たされた権力の強大さに立ち向かえずに、自らが率いた権力に屈するだけにいたるのが、人間であり、その人間から超越すべく、用いられたものから逃げ惑い、神を捨て、国家を捨て、法を捨てた辺りから人間的な臭気は消え、ここに崇めるだけの理想や、ここであがなうだけのものから放たれ、あてがわれたものに左右するよりも、ここで指図されるものに加工され、屠殺場に運ばれる前に、自らを昇華させるような創造性だけが、逸脱し続け、ここでしたがい、しいたげられるよりも、ここで抗い、どうなろうが、戦う定めを愛し続ける。