昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

朝を待ちわびる歌

進むことは、何か、引き返すようなもので、今に宿るものも、靄につつまれ、矛盾したものを従え、いい気になっていく。この刹那にはじまるものが、論点をずらし、すり替えられた意味が連関し、安易なものを引き出し、悲観するだけにいたる。感情は、多目的に改ざんされ、今にも敗残する。今から逸脱し、堕落した世界でフラクタルなものを奪い合いながら、後退していく意識は、今にモラルを求め、意思もないままに、今に従い続ける。ここで続くものが、けだるく酸化し、散漫な意識は、儀式的に昇華され、道具のように扱われ、偶然を装い、偶像をかかげ、それを崇めては、正義を謳い、鈍感なままに、貪婪なものを導いては、悲観的な意識は、簡易の自由を求め、その自由に苦しめられ、連帯感を求める意識は、とめどない苦しみを反復し、反芻すべき愛も、すべてを悲観し、自らを苦しめるための方法論をうながし、傷だらけの感情は、安易な意味を引き出し、悲観し続ける意思は、意味を見失い、自らを裁くための、罪を用意し、陰鬱なままの衝動は、自らの暗がりを求め、今に苦しみを与え続け、つたない意識は、汚いものを機械的にむすび、分離していく意識は、形式的なものをそなえ、相続される意識は、規約を謳い、自らの矛盾を消費するための嘘をためらわずに編み込んで、混濁していく意識は、悲惨な現実を苦しむための、罰を自らに与え、退廃的な呪詛をうながし、感嘆になびく意思は、奇跡を謳い、自らを信じるべきなのに、何かに責任転嫁し、感情を嬲り、たぶらかされた精神は、理性を失い、今をリセットしては、森羅万象を呪い続け、今に徒労を重ね、懐疑的にいたる意味は、いびつなものをかかげ、倦厭するだけにいたり、今にあきらめをかかえ、混沌としていき、逸脱できずに、罵り続けられた精神は、自らの意志により、自らを苦しめる現時点で消費された思いは、意味を定められずに、今に苦しむことだけに専念し、言葉は影を背負い、陰惨なものをかかげては、定期的におそいかかる苦しみは、今をさえぎり、際限ない苦しみを演出し続ける。安全性を謳う世界は、自らの毒気に犯され、自らに復讐するためのルサンチマンをかかえ、快癒しきれぬ思いが切り離され、今に尊さを求め、停止続ける意思は、いびつなものをかかえ、今に孤立し、高揚感を失う。自らの健全化を求める世界は、自らの汚さに苦しむ。あらゆる苦しみは、自らの中から汚濁を溢れさせ、些細なことで激昂し、混乱していく意識は、形式上の愛を主義に変換し、簡易なものを構築し、容易に想像できるものや、出来合いのものをかかげては、偏執していき、そこから逸脱できずに、自らが結ぶ契約や、認められたものだけを崇めるだけの神をでっち上げ、贖い続けるだけの意識は、今に代償を求め、滞留する汚穢や、そこで終わりを持ち出し、今から逃げ出せずに、計画的なものや、計算されたものが用いる行為に引きずられ、自らの感覚を見失い、いびつな感情は、自らの闇により厚みを増し、内部から膨張していく意識は、今に諦観し、寛容を失い、今に関与する先で擦り寄る苦しみを演出し続け、機械的な道理が謳う。真理を強調し、持ち出された意味を引き取る君は、均等なものを用い、何かを苦しめるための、呪詛を続ける。永遠とは、今に制限を用い、今を窮屈にさせる。世界を救うための歌は、誰かを苦しめる歌にも変わるし、誰かが救われることは、代わりの誰かが苦しむだけにいたり、惰性なものが生み出し精神性が、世界自体を汚し、気配を消し、形式的な苦しみをうながす。迎合された苦しみを繰り返し、繰り出される意味は季節を苦しめ、空洞化した動機は、意味を強要し、今にもシンドロームを生み出すだけの永遠性などは、すぐさま破棄すべきであるし、今にあらがうほどに、あてがわれた真実は、印象にとろけ、徒労し続ける思いが正義をかかげ、別離していく意識は、今に求められた義務のために、何かを犠牲にし続ける。狂騒にとける君は、何かを探すために、何かを犠牲にし続ける。しいたげられ続ける意識は、陰鬱なものをかかえ、混淆し続ける先で生じた苦しみは、今を乗り越えるための愛を育ませるべく、確かな愛を求めるよりも、何かを愛するための努力が必要であり、あらゆるものに邪魔されても尚、何かを愛そうとする姿勢に、神などいらず、必要なのは、自らを愛し、何かと調和するよりも、確かな愛を形成し、確かな愛に行き着くために、この命とは、凍えずに、燃えたぎるの、だ。