昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。


狡猾なカラスがひしめく朝靄の気だるいビル群を傍観する主体性すらも失った誰かの慟哭がなびいて、散漫に老けていく時代や、夜明け前のレジスタンスや、空疎で過激な衝動が、怪訝にながめる悠遠や、基礎を失い、なだれ込む意識に持ち込まれる形跡が、今を暗鬱なものに変えようと迫り来る。