昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

いらないもの

 

 証拠も残さずに、永遠にしなびた記憶を呼び覚ますような音楽にいざなわれ、空へとすいこまれる感情と同化していく夜だけが、唯一、自らと同一化し、敷衍する意識は、聡明なものをたずさえ、鮮明な過去を形成する余韻に浸透していく形式が、今に思いをたずさえ、ビジョンをたしかなものに変換する中枢で有する権力を機械化しながら、帰巣する真実に保たれる均衡などが、貪婪なものを引き出し、悲観するだけにいたらせるような瞬間や、主観や主体性をなぶるだけの動機があいまいなものを引き出し、貧相なものにゆだねられた思いがたゆたい、絶え間ない闘争や、合間に生まれる緩慢なものを作用させるだけの動機に陥落していく意識の奥底で枢要なものなどは、この世には存在しないのだ、と定理がうながし、連なる記憶をたっとぶほどに、体感するものとは、ここでの事実を史実に変換し、事実とは、ここで示されるものを認識しない限りに、事実とは、事実になりえぬのだ、と妥当な位置が引き出す言葉が邪魔する間にロジカルなものが想定する帰路が、ネガティブなものを引き出し、悲観させるだけにいたらせるような不安や恐怖の間で居所すら失い、内面的な世紀や、ここでこじれる時代性や、時間が引き取る自己や、常套句を放ち、懐かしさから解放され、現実へと引き戻される間に居場所ばかりを求めるケミカルな未来や、ここで嫌いになって担うものほど、そこで残酷なものを用い、用いられたものが重みを生み出し、応じるほどに変化しない毎日に刺激すらそこない、そこかしこで愚行を重ね、不幸を謳いながら、運命的な開示から、乖離し続ける先に散漫な意識は、言動に引きずられ、肥満化する意識は、システムの中で見捨てられたみなしごであり、何かを憎むほどに補填されるものを撃ち続けるほどにけだるい様相は、裕福さなどを謳い、そこで用いられる答えを批判的に乗り越えられずに、批判するほどに、疲憊し続ける自らを恨み出し、見つかることを恐れ、隠遁し続ける真実は、自らの陣を取られることを恐れ、復讐にふるえる日々を過ごすことの疲れから、追憶に貧するだけの意味が用いる理由に比するものや、そこで貧寒なものを用い、昏倒していく意識は、衰亡し続け、姿勢を失い、聡明にいたらずに、考えの中で慟哭し、汚いものを想像し、そこで相応するものだけが、自らを認識させるものだ、という悲観的な感情から、簡明に解釈できずに、むずかしくし続ける先に老けるだけの真実は、人工的なもので自らを埋め尽くし、つくづくに迫るつまずくだけの記憶は、慟哭を重ね、懐疑的な日常を刷新させようともくろむ者が示すものを信用し、そこで用いられる甘い言葉に遭難する。言葉ほど、そこであいまいなものに変わるものはないのだ、と妥当に打ち出す答えに占領され続ける意識は、戦争の渦中に入れられ、兵士になるか、兵器として利用されるかの二択を迫られ、生命の未熟さを味わうだけにいたり、そこで左右する言葉に邪推しながら、与えられる影響や、栄養だけでこの身をあいまいなものに変化しながら、ここで実直に示されるものにすら反し、悲観し続けるほどに、自らとの懸隔はひろがり、疲憊し続ける精神は、浄化されずに、背負わされた義務のために動かされ、そこで対面するものや、そこで怠慢にひろがるものに精神を傷つけられ、生み出されたものが打算し、参画するものだけが、物事を確かなものに変化させるのだ、という意識すらも奪い、退嬰的なままで誇張されたものだけを信心するような哀れみに気が付かずに、そこで飢渇し、飢餓し続ける先に創造性もなく、そこでくたびれ、裏切り続けるほどに排除される記憶は、愚鈍な永遠性の中で囚われ、変わらぬ制度の中で誠実さなどを謳い、用いられるものだけが真実を語るのだ、と惰性に導かれた答えだけが、今を刷新し、新たな理想を生み出すのだ、という虚偽に左右され、苛まれ続ける先に生み出される楽園や天国に偽装され続けるこころは、よりどころを求めるほどに、孤独感を増していき、使命感などを用い、安易に示されるものが、自らを閉め出し、惰性で生み出されたものを信用するほどに、孤立していく意識は、疎外感にふるえ、増え続ける恐怖感に支配され、自らが生み出す不安感により、自らを喪失させ、総じて真実とは、あいまいなものであり、矛盾を孕んでおり、懶惰なものに変換するだけにいたるような答えを今に引きずり、それこそが正解だ、としたり顔で今に示されるものだけが、支配を強化するものである、と宣言するような退屈な理想が主義や思想を形成し、利己的な支配から制されるだけの精神とは、何かに利用され、支配され、操作されることだけが、よろこびにつながるなどとうながすだけの理想ならいらない。