昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

懈怠

私は、私を信じている限り、何かに屈することなく、言葉数も少なく、あくせく働くこともなく、なくなく時間をかけることもなく、ゆっくりながら、長らくに腰かけた孤独のなかで真理をまさぐりながら、何かにとまどうこともなく、よく見れば、細部にまでドラマティックなものがそなわり、生命を躍動させ、今に律動するものが、複雑に交わりながら、投げやりになる君の陥落する姿や、姿形すら不潔なものに思える、とうながすような思いが散漫なものをたずさえ、感性を束縛しながら、さながらに苦しみを送り込むようなエモーションや、永遠性を超え、へだてるものすら持たないものとの調和や、そこで長じるものが次元をも破壊し、無限との会話や、制度や組織を超え、閉経した宇宙が、もう一度、何かを産み出そう、ともがく隙間から接近する創造的なものが、今に適任していき、敵対心などを取り払い、ただ、あわさる限りに淡く物事は溶け出し、色もなくなり、たそがれに響く強制的に迫る意味の住まいで引きこもる君の低く歌う歌声が、ここまで届いて、存在の不潔さに苦しむこともなければ、今に苦しむべきだ、などとうながすような権力的な言葉が今に使命感などを謳い、論難を生み出し、困難にひたり、今にいたる病のまやかしに気付かずに、機械的に生きることが、正しいことのように謳われる世界などは、自らの正しさを認識させるための常識などを用い、今に束縛され、自由を用い、誰かを騙すことしかできぬような者が、正しいことのように、今を呪い、今を踏み台にしながら、しなびた思いを引きずる現在に生み出される認識などは、今を徒らに消費しながら、浅ましいものをつなげることが、命のように語られるが、綺麗なものほど、いびつなものであり、今に朽ち果てるからこそ、美しくも見えるのだ、とデカダンな輩が語る間に排除され続ける夢や幻や、保身や敵愾心などが、憎悪を増殖させ、促進され続ける怒りは、誇大妄想を抱えたルサンチマンと化し、解体すべき現在に偏在するものが、今に孤立し、巨大化したルサンチマンは、ペシミズムをかかえ、破壊するための神として、自らを崇め出し、誰かを苦しめるための呪詛を続ける。危険な物語を加速させ、今に性差を用い、たぶらかされた精神は、今の苦しみをごまかすための敵を作り出し、度重なる苦痛に耐えかねずに、自らに向けられた不安や恐怖を共有するためのネットワークを織りなし、簡単に処理され、還元され続ける苦しみに染み入る所以や、悠遠になびき、はぶかれる思いが閉幕し、平静を保つために建前を持ち出し、ごまかし続けるほどに苦しみが寄生し続ける。遷延し続ける意識は、儀式的なものの生贄として、自らが自らを捧げ、そこでの苦しみから逃れるために、必要ではないものを今に追い求め、自ら苦しむための呪いを自らにかける。時間から自ら取り残された思いは、行き着く場所すら求めずに、すべてからかけ離れ、自ら願うことすらせずに、設置される意味を飛び越え、倒錯する瞬間に純化され、循環するために支払われるものなど必要とせずに、センチメンタルなものなどから飛び出し、どこまでも上り詰める意識は、陰鬱なものに安易に支配されずに、考え続ける先に時から逃れるための理論をたずさえる。巻き込まれる思いに混濁し、混乱し続ける先々で始まる思いが刹那にからまり、かかわるほどに重要なものをそこない、時折に跪く過程に締結する思いにすれ違い、つたない思いが本質的なものをそこない、無知なままに引きずる思いに錯綜し、時間が与える老いという罰から逃れ、自らを屠るための時間を打ち砕くために、続くものだけが、時間に打ち負けずに、ひたすら継続するものが悲観せずに、接続される思いを継続させ、ただ、ひたすらに続くものだけが、時間に追われる恐怖から逃れ、自らが生み出すものだけが、運命を飛び越え、時間から乖離し、長い間に引き出される詭弁や欺瞞をさえぎり、自らの意志だけが、唯一の力だ、と知る。