昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

枯渇


 妥当なものなどないのだから、考えていても、仕方ないものであるし、ここで葛藤する限りに、自らを保つことすらもできずに、襲いかかる不安などがよぎるような風景に嘆じるものも、物事の中では、小さな悩みに過ぎず、ここに用いられる不安などは、過去を利用し、今に理性をそこなわせるような無力さを生み出すだけにいたり、浸る感傷などは、今を対象にせず、ただ設置されるだけの疑問に呈するだけの理由をまさぐるほどに、魯鈍な苦しみは、今に不安を生み出すだけにいたり、増していく不安とは、焦燥感を生み出し、自らを醜いものに変えるだけに専念し、そこで捻出され続ける苦しみは、憎しみを生み出し、外に向けられる攻撃性が、結局は、自らを傷つけていることに気付きもせずに、何かを批判することにより、その苦しみを昇華させているようで、苦しみとは消えずに、不当な毎日を呪うように、自らの運命をも呪うようなコードが脳内を循環し、そこで純化できずに、過去にとどまるほどに、その苦しみとは繰り上げられ、そこでの苦しみを演じることが、自らのしあわせである、という誤認を生み、認識すべきものも、ゆがみ、そこで思い違いを生み続けるほどに、自分から懸け離れていく思いは、そこで停止し、過去から抜け出せずに、その場でもがくようで、実際は、過去への思いがさえぎり、今に苦しみを復元し、複製し続け、そこでの不安のようで、過去から持ち出された不安により、今の苦しみとは延々と増幅し続ける。蓄積された苦悩をさえぎるような純粋な精神の中で、そこで敢行され、継続される考えが寂寥たるイメージの中で折檻され続ける間にリフレインする自虐的な言葉が簡素な意味を吐き出し、答えを姑息なものに変え、問題に巻き込まれていく意識的な枢要さも、誰かの言葉に支配され、襲いかかる文字により左右される精神は、敬神を続け、或いは自己愛に耽り、自らを保つために、他者を傷つけるという性質的な暴力性を抑えるための機能が元々働かぬサイコパスどもが徘徊する夜をまさぐる君の化膿したこころに可能世界的な空想をひろがらせ、感染症をかかえた猫とカタルシスを分け合うような夜に緩衝すべき愛も、反証である、と促すようなペシミストどもは、自らの意見こそが正しく、それに同調しない者すべては、自らに反するものである、と攻撃性を増していき、何かを憎悪することでしか、愛を表現できないような者がおちいる時代錯誤から、散漫な意識は、過去から引きずるだけの意味を、ここでの答えとして締め付けるような独占欲を埋めるためだけに婚姻にいたり、そこで保たれるものなどは、いつかは摩耗し、千切れてしまうものであるし、そこで収納されるだけの名ばかりの愛は、出来合のものを崇拝し、何かを利用するために、誰かを支配し、そこで愛しているかのように仕向けるような芝居の中で簡素な愛にひたり、批判的な反応から、排斥されるための自由を謳い、そこでためらうだけにいたる精神が契約をほどこし、縫合されるだけの傷をひろげる作業を続け、そこでの苦しみを複製し続けるほどに強制的に抑圧される精神は、自らの苦しみの中だけで生まれるものを愛するような自己愛に耽り、自らを保つためだけに、何かを利用し、傷つけることを続ける。中空で死を眺めるような夜に洞察すべきは、生きている意味でもなければ、そこで定理を生み出すほどに、何かを踏み台にしてまで、自らの正しさを打ち出すような空疎な支配の経路をたどることでもなく、ただ、そこには何も無い、とうながすようなニヒリズムにひたるよりも、すべてを超え出て、自らに帰り着くことであり、そこでの不安などは、俯瞰を攻め入り、無感覚なままに、何かに支配されるよろこびを呈するような言葉に騙されずに、自らを強調し、そこで正しいとされるものを正しいとするような自らから抜け出て、自らこそが正しいとするような自らが産み出す正しさをも抜けだし、そこで正しいとされるものなどは、そこで刷新されもせずに、ただ過去から複製された答えを延々と引用し続けるような体系がこしらえたギミックに操作され続け、最たる意味も見出せずに、満たされない思いは、満ち足りないから、と奪うことに専念するだけだし、そこでエリート主義的な者が打ち出す独裁的な主観から持ち出される主体性などが、制度を生み、そこで支配し続けるための法で加工された精神などは、軽薄なものであるし、そこで正しいとされるものなどは、何かを奴隷としてまでも、ここで保たれるべきものに無抵抗なままに、苦しむべきだ、とうながし、ここで目的もなく、ただ同じような日々になおざりになり、あたかも普遍的なぬくもりこそが、あたかもしあわせのように演じるべきだ、とうながすプロパガンダコマーシャリズムに犯され、本質的なものや、真実などは見せないように仕向けることに気付いているのにもかかわらず、無抵抗で無計画なままに、今を保つ限りに、苦しみとは生まれ続ける。