昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

喜悦

信じるものも持たぬようになった純粋な地を、無垢なままで歩き、無知なことを、恥じぬような気ままさで描き続ける綺麗なものすら用いぬような者になろうともしない、壮麗さが、今を包み込み、確かな気配だけが、自らを追い抜いていく。隅々に染み渡る影は、あたかも能動的ではあるが、外からの影響を受け、から周りしている。あらゆる疎外感を受け付けるだけの世界から離れ、超俗し続け、連動する意識は、世界という概念すら持たずに、我儘であることすら認識しないで、歩みを進める。強く踏みしめた後になびく悠遠や、広がり続ける意識は、形式を捨て、度重なる思いが降り注ぎ、悠然とした風景が、簡単に処理される彼方に確かなものだけが、今に永続する 。愛は、死んではおらず、愛を屠り、自らを愛させるために操作しているものが何かを知り、何者かが操る意味を愛に変換し、あたかも、愛しているかのように仕向けるものを否定して、はじめて愛が、何かを知る。