昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

狡猾


 どうなるかなどは、誰人も予想すらできずに、ただ、過ぎ去り、誘致されるだけの関連から、連動していく愛は、引き離されることだけを目的に、そこでの連動をふかめ、互いを恨むために、互いを壊すのだ、と悲しみに暮れる君の化合物や、その場で酔い痴れる毒素がしいたげる夜の連動性に欠如を生み出すためのダメージをほどこす還元から、兼ね合い続ける意識は、今を保とうと、うとましいものを愛し、疎外感を敷衍させるだけの悲しみを遡及される理論的な控除を謳う数学的な余韻から、数字とは、そこので時間を公序に変えるべく、規律正しい者だけが物語を加工できるのだ、と官僚支配的な趨勢などを引きちぎるような反発を加え、出来合のものなどは信用にも値せず、そこで値するものなどは、軋轢を生み出し、あいまいなものでマインドをしたがえ、あたかも追従しているような意識は、おいしいものほしさに、自らの欲だけに従順であるほどに、何かにしたがうことが、ここでの生活を保てるのだ、と妥当な位置から引き出す意味などは、緻密なものを持たずに、蓄積されるだけの苦悩を媒介させるために多面から引き取る儀式的な罠から、猥雑な時折にひずむ空虚さにたまる保身や、愛されるほどに、よじれる雰囲気から逸脱できずに、惰性に受け取る限りに、この命とは、たぎるものを保たずに、ただ、奪われるだけに至るのが、自らのよろこびである、という還元的な者が示す価値が、価値として認識されるほどに、自らの苦しみを売買し、そこで鬱積するものに膠着させられ、何が不安かすらもわからずに、漠然として不安をかなでるだけの意識は、誰かになでられることで、その苦しみを和らげるべきだ、と謳うほどに、暗い街並みに沈む事務的な死を見つめる意味との結合をめざすだけの惰性な意識は、儀式的な愛により、あたかも愛されているかのようにむしばまれる心身を忘我に吐き捨て、介する間に理解を得るために欺瞞を放つだけに至り、かいがいしく働くほどに、すり減る命は、ここので役目を求めるばかりで、自らの意思では動けずに、ただ、あてがわれたものを愛しているかのように適応するほどに、この命とは、今に還元されるものだけを断続的に愛し、冷めた感情が劇的な飛躍をめざし、短絡的な浄化を求める限りに昇華には至らずに、偶然や偶像を愛し、風説にたぎるだけのあいまいな言葉を邪推し、何かを恨むことだけが、この命を目的に運ぶのだ、という運命論的な足枷が世界性を奪うためだけに保つ均衡などは、均等さを用い、平等を謳い、正義面するほどに、自らの正しさこそが絶対だ、と許容できずに、ただ、否定的にとがめることなどは、正しさを見失い、正しさを利用し、精神的な領土を奪うためだけに、ためらわずに否定し続ける辺りから、自らの考えなどはそこなわれ、諸元から現れた正しさこそが絶対だ、と崇める先に現れる神だけを愛し、自らを愛し過ぎることから、ゆがんだ神を自らに形成し、用いられる神とは、そこで不安定な正しさを形成し、自らを愛でるように、私を愛しなさい、とうながす限りに、愛とは偏りを示し、求められる愛とは、そこでの欠如を埋めるための愛とは、交換され、代償を用い、足りない愛を埋めるべきだ、とうながすような愛などは、愛である、と名付けられた途端に、そこで排除されるだけの愛にひたり、あらゆる愛とは、そこでの権威を深め、牽引されるだけの愛は、そこでの愛のために闘争へと向かい、自らを愛のための清い犠牲である、という独善的な愛が示す緩慢なニヒリズムはペシミズムが生み出すのは、凶悪なルサンチマンであり、そこで女々しく対峙し続けるほどに、自らの魯鈍さに気付かずに、与えられた愛をそのままに受け取るような純粋さを取り戻すための闘争を続け、終わらぬ戦争に還元されるだけの愛は、純粋な死へと運ぶべく専横を極める愛に引きずられ、卑近なものを愛し、陥落するだけに至る。いぶかる先にぶつかる未熟な愛と永久のコードを生み出すような巡礼を続ける者どもの卑屈が重なり合い、退廃的なものをうながし、初心な者ほど残酷な者に変わるような要因から、陰鬱な衝動にたたみ込まれるアンチテーゼや、絶対的な数字にもとづく迎合から、そこで信じるものを見失わないように、とうながすコマーシャリズムを察知するだけの情報的な錯綜から、叢生するものなどは、すぐさま伐採されるだけだ、と諦念に襲われるだけの欠乏をかかえたぼうふらどもがうろつく季節の主体性を掴みそこなったのだ、と内面的な呪詛に犯されるたびに、私は、反するものにも反し、反する間に生まれるものにも反し、反するからこそ反するのだ、と妥当なものにみちびかれるよりも、ここで間違いを改めずに、与えられたものを愛するよりも、そこで知るものなどは、すぐさま代用され、今に関与するほどに、うさんくさいものに変わり、積み上げられたからこそ隠されている邪悪さを知る。