昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

傲慢


 機能的なほどに悔悟を生み出すのが世界だ、と時間論者が背くための理論を捏造する深夜に打ち出される真理などが傲慢な影をほどこし、理論的であればあるほどに世界との懸隔はひろがるのだ、と惰性にみちびかれる普遍的な構図から傲慢なものが魯鈍なものを生み出し、踏み出す者を駆逐するための理想論がためらいを生み、抗争を生み出すだけの秩序は、何かをリセットするための闘争から、何かを絶えず巻き込むための構造から、構築される闇からうやむやな正義をうやまうべきだ、と支配的な進路を描くために葬られる今に欺瞞を与えるだけの軋轢から、あいまいなほどに自らとは心ないものに引き取られ、卑近なものへと引きずられ、徒に消費される精神は契約を終えると、そのままに破棄され、無かったものにされる間に定めなどは消え去り、些細な出来事から超越できずに、その場にとどまり、統括されるだけの意思は対価を求め、何かを恨むために絶えずルサンチマンを加速させ、満足を求めるほどに自己否定的に乗り換えられるだけの不自然な規律から起源を施さずに、ただ与えられたものを崇めることだけが、自らの正しさとの邂逅を生むだの、と野ざらしにされた記憶は臆することで、その場でのカタストロフを受け入れ、経過するものに左右され、自らの理想を与えられた当て付けの思想により偏ることだけが、自らを正しくするのだ、と鬱積する真実は、試行錯誤せずに、ただ与えられたものを崇めることだけが、自らを正しくするのだ、と対等を謳い、調和を求めるだけの理想は、理性をそこない、お粗末な破壊へと高じる由縁にほとばしる原始的な怒りのままに凡庸な本能を扱いながら、とどまることもなく暴走するほどに自らをファシズムへと移行させるだけの国家的な偽装から、偶感にひしめく感情的なものに操られ、自らの身動きを封じる。寛恕へと至らずに、ただ圧壊させるだけのプロセスを歩むための迎合から、高言を走らせるだけのアカデミズムの犬どもが吠え続けるためだけに崇められる学歴などは、知識を利用するだけの愚行へと浸るだけの緩慢な人間が機械的な者を生み出し、そこで応用されるものが生み出す答えだけが、正しさを生み出すという傲慢から感作し続ける弱者を操作することにより増していく快楽の虜となるような檻の中での安心感を得るための清潔感を備わるためだけの生産を続けるのではなく、生産とは創造性にあふれるものであり、そこで創造的な昇華に至らぬ限りに相続するものを保つための生などは、死よりも酷薄なものを欲望のままに嬲るためだけに齟齬するものだけを愛するという愛憎に浸る。
 傲慢とは罪なのか、と着せられた罪に動かされるだけの意味などは、君に純真さを授けずに、ただ与えられた生に締め付けられるだけの使命感などは、ただ苦しみを与えるだけであり、自らを動かす理由にはならない。そこで与えられた生などは、性質をそこない、与えられたままに動くことだけが、君を純粋に変えるなどとうながすようないざないなどは、要らないものを増やすだけであり、自らが生み出す像に憎悪を課せ、重なるほどに、自らを見えぬくくさせ、身近なものすらも恨み、自らを衰亡させ、衰退化する意志は、現実を見失い、たださまよい続けるだけに至ることをも愛さぬ限りに、何かを恨むことだけに費やされた生などは、死よりも醜いものに変化し、そこで厳寒なものを生み出し、まじわる孤独に刃向かうこともできずに、阻まれるほどに増していく快楽の虜となり、死に従順であり、有するものを強請りながら、強欲なほどに増していく快楽の檻の中でとめどなく求めるものを浪費し続けるためのシステムから倒錯できずに、等差を用い、利己的な水準から、従順なほどにありきたりなものを恨むために愛するための問いを知らずに、与えられたものを、与えられたままに愛することだけが、何かを知り得ることだ、と正しいものすら今に欺瞞を生み、懐柔な者に与えられるものだけが、自らを育てるのだ、と惰性にみちびかれる正しさなどは、何の正しさも求めずに、ただ与えられるものだけが正しいのだ、という過ちへと移行し続ける陰湿なたくらみから、大概に潜む悪意に吸収されるための心身は、陰湿な悪を育て、自らを諧謔へとみちびかずに、満ち足り無い、と嘆くばかりで、得るものの美しさを知らずに現実を駆逐し、空疎な理由にもとづく迎合から、乖離していくこともできずに、介在することだけが、自らを正しいものに仕立て上げるような正しさを崇拝しているだけに満たない今に満たされることばかりを求めるためだけに生とは枷を嵌められ、蔓延る悪意を加速させるバビロンやキャピタリズムの奴隷としてドレスアップされた空疎な街並みから逃げ出し、軽々と飛び越えるような思想へと至るべくタオイズム的にみちびかれる風景は、刑場へともたつくだけの理想論的な疎外から、聡明な者ほど魯鈍なものにおちいり、自らを追い続けるだけに浸り、あらゆる原理に加工された品位に枯渇するだけに至るような精神性を愛するが故に何かを妬むことに必死な輩がひしめく時代などを恨むためだけの絶え間ない構造から、狎昵に浸るほどに、孤立するのが精神であり、そこで凭れるほどに、自らとはそこなわれるためだけの傲慢さを加速させる。