昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

押しつけられる笑顔


 運命に強襲され、意味に統合される。あらゆる恐怖を売りつける武器商人たちがうろつくネットワークに仄かな愛すら灰燼に帰する運命なのだ、と乖離していく意識的な思想はシステムの中で失する運命であるし、差別的に排除されるだけの関連から連動していく意識的な汚穢から宗教的な線路をひた走る善悪は、自らの正しさを求めるためにとめどなく悪意を吐き出すという矛盾を抑えきれずに、或いは外からの威圧による抑圧から、外からの制限を率いては、自らを抑圧することでおぼえたマゾヒズム的な諦観から豪胆磊落であった乳飲み子の時の記憶は尊さを損ない、そこで行いを正すべきだ、としつけられシステムの基板を破壊できずに、出来合のものを信心することで、暴走する真理に真偽を打ち立てずに、建前により解除されない思いは、怠惰なものに至り、浸る思いは、面影の中でイデオロギーを加工されながら、自らが信じるものとは、ここで何かをとがめ、暴走を押さえるための罪を背負わせ、義務的に組み込まれた不純な成因にもとづく迎合から契合へと至らせられるものだけを信用できるものだ、と崇めるためだけに何かを正しいように仕向ける。互いをとがめる信仰や信号などが邪魔である、と脳内では暴走を押さえられずに乖離していく心身は、自らの横暴な音の中でアカデミックなものを瓦解させ、自らを守るためにアルカロイドを生み出したのでは無く、自らに依存させるためにあらゆるものとの接点をむすばせ高等な者ほど短絡的なものに支配され陥落させられるのだ、と惰性にみちびかれる精神は敬神に至り、自らが上に行くほどに胃腔の中で磔にされ、高度な者ほど奴隷を作り出すよろこびに耽り、自らの類似品を恨み、派生する者と擦れ違いふれあうことこそ、自らを恥辱にまみれされ、紛らわすためにおぼえる快楽の中で退廃するだけの人工的な楽園の中での基礎を生み出した文明などは、今に貧するだけに応じる答えを崇めることを続けるほどに、自らを奴隷に変えることを知らずに、何かに当為するものなどは、今に上下左右を作り出し、時間の中で孤立するだけに至るような誰かを偽装しては、帰巣すべき場所を求める限りに陰る本質は、真実を見失い、今に黒々としたものを育て、惰性にみちびかれる思いは、今に接続されるものに血族関係を求め、可能性を肥大させることを目的に何かに統治されたよろこびに不潔さを感じずに、短絡的なアナーキズムは、自らの位置を解除できずに空間の中での秩序を破壊するための行動を求めるほどに短絡的な暴力におちいるだけに至るような空間で処理されるだけに培われたものすらも破棄しない限りは、懐疑的なままにおちいる闇に食い尽くされ駆逐される運命に至る。後悔を持ち寄る清潔感だけが備わった亡霊どもが支配する芝居じみた社会の中でいじけるよりも、ここで擁立されたものなどは、何かを擁護し、独善的に消費し、独裁的に消化するために生み出された価値観であり、そこで放牧され、法の中で茫漠とした空間をさまよい、自らの空虚さを食しながら、屠殺場に運ばれるのを嬉嬉として待ちわびているような連中がまき散らす猛毒のウイルスが売り買いを続け、回路を狂わせられたのだ、と被害者意識を加速させるシステムから乖離した途端に狂気におちいる先々で効率だけを求められ、眷族から引き伸ばされ、同じような過ちと病の中で加工された品位を背負わされ色あせるまで世界をなめ回し、斡旋されるだけの意思は、苦悩を加工しながら、与えられた傷をかきむしりながら、矛盾し、すたれるだけの後先に苛むだけの徒な消費から、正気を保つべきだ、と与えられた正気などは、普通であることを求める異常さに気付かずに何かを堅持し誇示することだけが、自らの正義を保つのだ、とうとましく語る美麗さなどは、自らを騙すために何かを騙すだけに至るのであり、何かを加工するスイートなものなどは、虚飾であり、虚栄である。用いられる正しさとは、はじめから正しくあろうとするほどに、自らの正しさとは合わぬものを排除し、合わされるものだけを正しく見せようとするほどに、そこでの正しさの奴隷と化す。カスタムされただけに満たない正しさなどを押しつけるだけのやましい大人や、狼なのに、羊のように隠れている本質をえぐり取るような高貴さを求めるべく、高尚であるとは、自らをうやまうのでも無く、自らを正すことにより、正しさに磔にされ、自らを犠牲にして、嬉嬉としているような連中が聯立するものから排除されるべく、自ら選んだ孤独に没落し、自らの孤独の中で孤独に支配されずに、いびつな精神は敬神に至る以前に、ここでの全容を世界として崇める以前に、自ら認識するものをも怪しみ、あらゆる理念とは、理想を用いるほどにゆがむものであり、勇躍できずに、猶予を用い、幽遠に潜む悪意が軋む前に、自らを囲うものから逃げ惑うことに価値すらも無くなり、内外に果てていく自立していく思いは、何かに隔てられる以前に、何かを思う以前に現れるものを愛する。