昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

考えつくまでにも至らぬもの


 空疎な空間に降り積もる慇懃無礼な雪。心身に染みいる過程をののしるような家庭的なノイズから、沈積する意味に観点を損ない、どこにでも飛んでいて、どこをも飛んでいない鳥たちの内心を測るような出来事を観測するための期日に迫るむしばむだけの要理に、季節感は屠られるままの身体が骨に変わるまでの形式を計算的に示し、最たる意味を補完するための完全性を厭うほどに、補填される意味合いは、権限を求め、用いられることに暮れゆく意識的な相似から、草原へと経巡る迎撃されるための関連性から、緩慢でフラクタルな宇宙的な雇用を終え、偽装される深夜に繰り返される弱肉強食のリズムに狂死したあの子の顔を思い返しては、散漫な形式に和むための優劣などは、今に正常さを用い、何かを型に嵌め、配備されるアイロニカルな清純さから、参画されるものが拡散され、攪拌されたら最後、誰もが自分ではなくなるらしい、とシーンにからまるいっさいの同系色の洞穴で、全くの加齢を終え、出来合のもので覆われた全容から、固執するほどに蘇生される現時点に行き過ぎる思いは、夕景に悶え、固執することなどは、ここでは無意味なものである、とかかげられる無意味なものを措置するほどに、意味とは、意味を求め、意味が無いことに苦しむのであるし、やがて滑落する意識は、寛容さを求め、配された愛の中で欠乏していく愛をひたすらに追い求め、老い続けることへの業や、宿す意味に惜別を繰り返し、孤立していく意識は、いびつな感性をたずさえ、関係に求められる制度などに付着していくものが、駆逐されるまでの形式を追い、裁かれるための罪から、意識的な馴れ合いから放たれ、講じられる運命などは、高次に至らずに、何かを運命として捉え、あきらめることが、何かを愛することなど、とうながすことで、愛から逃げることが、愛であるのだ、とうながすような価値の家畜として、価値観を同じものとして捉えるほどに、価値とは衰退し、退廃するだけのものなのに、禁忌を用い、モチーフとされるものや、元手となる欲望を加速させ、加勢されるものだけを答えとして崇め、それ以外は、狂気に落ちた者である、と宣言するような幼稚な権利から、権力へと牽引されるだけのムーブメントなどに連帯感などはなく、そこで朽ち果てるために保たれる言葉などが吐き気をいざない、いぶかる先に現れるものに化粧を施し、警鐘を鳴らすこともできずに、継承していくものが罪の意識を着込ませ、そこでぶくぶくと太る悪魔どもの角膜を移植された機械兵どもがうろつくうとましい限度と言語がせめぎ合う最中、私が私自身と恒久的な密度の中で、自身との戦争へといたるよう故郷を捨て、異物感をかかえ、何かをなじるような呼吸と、その合間に備わるコギトを破壊するような孤独な期日に攻め入るための闘争から、倒錯していくいっさいに意識的な演技を続ける保守的な偽装から、犠牲を供えるための儀式から、感情を破棄した機械的な労働から、浪費していく思いは、行いを短絡的なものに変え、犠牲を偽装することだけに結末とはねじれた本質を生み出す。高尚へと至る絶対的な道へと至るのだ、とニヒリストどもが折り重ねるものに収監される母胎の彼方で、謎を深めるインタラクティブに補完される答えなどは、今に売買するために保たれる答えにもたれかかり、何かを保つために、何かを屠ることを厭わずに、位置づけられることに置かれる意味の中で渇するだけの精神は、正否を求めるわりには、何かを分け距てるためだけに惰性にみちびかれることに置いて行かれる恐怖に震え、自らの不安を押さえ込むために、何かを犠牲にしては、自らの正当性を謳うための答えを今に継続し、確かさを足枷に変えながら、世界性を狭め、自らを殺めるような思想から、指導者も居なくなり、ただないがしろにされる答えとは、今にうとましさを運ぶだけであるし、誰かの堕落が許せないだけの正しさなどは、何かを許す許さない以前に、何かを強請り、自分を優位にし、自らをなぐさめるための正しさなどは、何の正しさも無いのにもかかわらず、自らこそ正しいのだ、という思いから、何かを見下し破壊するよろこびを敷衍させ、普遍性をこじらせるほどに、怖じ気付く精神は、時系列を持たずに、次元を破壊し、すべてを飲み込む暗闇として、空間を食い尽くし、時間を駆逐する怪獣として、絶対的な虚空を謳うほどに、無を思うほどに、無とは、そこに無いにもかかわらずに、認識されるだけの誤りと過ちを引き出し、何かを空しさでむしばむことから逃げ出さないように、無とは、絶対的な強度を保ち、無を思う者のすべてを奪い、無を思う者は、すべてを破壊しても尚、破壊し足りない、とうなだれ、自らを食い尽くした後でも、何かを破壊するための思想を利用し、誰かに破壊をうながすような答えが、延々と今に引き継がれただけ、だ。