昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

面影を乗り越える物語


 簡潔に熟していく瞬間だ。なれあう時は終わり、引きずる意味もイメージにとどまり、何かを模倣することだけが、存在の正しさを定義づけるような約束事を謳いながら、正されないものなどが次々に排除され、正義に娶られる間に正義とは犠牲的なものしか生まずに、何かを踏み台にし、にじみ出る憎しみは、次々に専横しながら、散漫な意識は、儀式的に持ち込まれた紙幣を神として崇めるべきだ、とうながす者に敵愾心を燃やし、短絡的な動機に同化するだけの結末は、恨むベクトルを資本主義にぶつけ、軽薄な理論を頂戴しながら、正されるべきは、欲望そのものである、と宗教的な修辞から、正義とはカタトニーにおちいり、自らを見透かすために絶えず分裂し、闘争を続けるだけの歴史を踏まえ、あらゆる登記を終え、現実主義的に召喚されるものに緩衝し、確かさの足枷を嵌められたら最後だ、と惰性に競り合う信条は、心理的に倒錯し、あらゆる意味を恨むことだけを提起しながら、しなびた価値を法で囲い、過去から正されるべきだ、と独善的に騙るだけのカタルシスにいたるための正しさを誇示するような普遍的なものも不潔であるが、それを不潔と思う限り、自らの穢れは祓えないだろう、と迫る幼稚なギミックこそを破壊すべく、すべては、正されるために備わるのでもなく、ただ現れるほどに多大な毒素を与えながら、短絡的なリズムから、商法的に迫る意味に間違いを改めるべきだ、と迫られるほどに、自らは正しく無いのだ、と否定的にいたらせられるようなものから離れる。正そうとするほどに足されるものとは、そこでの価値を着込んで、意味を意味として受け取ることに引きこもるような独善的なものに修繕されるべきだ、と迫るような普遍性が用いる制度に腰掛け、安易な意味を買い取ることにより、自らの価値は決まるのだ、と妥当なものや、惰性に表されるものに指図され、最たる意味を損ない、そこかしこでカタストロフを生む事でしか、何かを産み出せずに、ただ現れるものを愛せずに、愛を騙るような者どもの祝福のシャワーが降り注ぐ偶像的で不感症な夜に余罪は迫り、さいなむ記憶から、臆するだけの魂は、形有るものにおののき、応じることに偏屈になりながら、なりあいに潜む優劣から、悠揚とした意思を保てずに、ただ現れるものに達するまでの成り立ちに支配され、裁かれることだけに置かれる意味から、老いぼれるほどに横暴になるような理想論的な仮象を崇めるための希望を謳いながら、何かを毒していくことだけに遷延していく痛みから、いぶかるほどに意思とは、バビロンが用いる悪意によりバラバラになるのだ、と惰性にみちびかれるだけの退嬰的なものから、体制的な異物感にあふれたファストフードでできた身体をゆらしながら、表現を孤立させ、今を凝固させるだけにいたり、そこで復元され、複製されるいたらぬ怒りを何度も体現しながら、訂正されるだけの日々などは、おぼろげで、横暴に浸る意味に飢渇し、記号化する意味に罪を感じながら、現れる意味に隷属し、自らを屈折させるために偏るような主義を応用しながら、横暴に備わる思想を崇め、存在に供えるべき花や、弔うべき意味の外で働きを加える死へと引き伸ばされていく存在は、元々の時間を超越し、自らの苦しみを克服するであろうし、あらゆる起源とは、原因を持たずに、ただ現れるものを純粋に消費し、そこに現れる価値を踏み躙り、なじられるほどに興奮するようなものを幸福として認識するような出来損ないの脳内が働きを加え、快感などを誤認しているだけに満たない、と汚い彼らや、彼女らは、機械的な脳で騙るだろうし、ダレた彼らや、彼女らなどは、誰かも知らないし、そこに現れるものに足枷を嵌められるよりも、暴力的に踊り、暴利を貪るよりも、無差別に現れる起源と共に、現れる記号を撃ち抜きながら、気配を拡散し、攪拌される先に持ち寄られる意味が備える存在などは、ただの偶然に支配され、偶像にすがりながら、偶然をよそおい、何かを傷つけ、現れるものすべてを破壊し尽くしても尚、現れる快感を加速させ、原理などをひるがえすのだろうし、老化する身体を憎みながら、悶える後先に宛先などを求めては、届かない手紙を過去へと送り続けるような過去にむしばまれるだけの応用的な彼らの愚鈍さを、あざ笑うような彼女らの感情を損なわせるようなカタストロフをおもてなしするようなペシミストどもがロストしていく瞬間を拾い集める過去を収納したがる死へと懊悩していくガールフレンドたちや、立場を用い、何かを支配するための成敗を謳いながら、退廃的な道理にみちびかれるだけの可憐な少女たちの亡霊や、月夜に願掛けを行う細胞単位で毒された孤独な者たちの火傷したこころに塗るような優しい毒が降り続ける独善的な夜に支配されずに、独自のルートで仕入れる価値は、過去から引きずったあいまいな理由などに左右されずに、自らを裏切り汚す。