昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

はじまり

僕は、あなたから、
何かを奪ったでしょうか?
刹那に嘆ずる思いが、
永続的に反響し、
関連性を深めては、
手堅く勝利を謳うために、
収められた希望すら、
売買される幼稚さを
嘆くよりも、
健気に今を泳ぎまわり、
ただ与えられるものが、
世界をせばめ、
軋轢を与え、
空疎な欲望が、
独占欲ばかりを加速させ、
何も欲しくはないのに、
欲しがるだけの、
保守的な捕囚として、
あらゆる制限の中で、
自らの煩わしさを
複製し続けては、
果てない私欲が
悲観するだけの、
システムを破壊するよりも、
与えられた義務を
保つための正義の犠牲として、
制限されるあたりから、
健気さはそこなわれ、
奪われるだけの今に補完され、
互換されるものが、
感覚すらも喪失し、
一過性のものを崇めるような、
失意の中では、
誰もが神に変わり、
きみの痛みを昇華させるために、
きみの痛みを理解し、
改善するためだけに、
この生命とは、
役割からも脱兎し、
まじわる月日に、
追憶に馳せる思いは、
横暴に関わりながらも、
ながらくに排除され、
排斥される思いが、
憐憫などを用いずに、
静かに愛することから、
はじめる。