昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

戦争の寸法

形あるものの
終焉を見ていた。
そこに現れるものの
影にひそむ
悠遠と旅し、
あらがうほどに、
確かさとは、
足枷にしかならず、
世界性をせばめ、
精神世界などを謳い、
退廃的な信仰は、
やがて絶え間ない秩序を
生み出し、
逸脱することを許さぬ法は、
自らの疎外感を埋めるために、
誰かを生贄にし、
裁くことで、
自らの苦しみを
昇華させるための、
資本的な儀式から
逃れられずに、
自らの身代わりをさがし、
誰かを裁くことで、
自らを保つような、
偽装的な犠牲により、
自らが病んでいることを
みとめずに、
誰かが病んでいるのだという
認識の誤りだけを強化させ、
誰かを磔にし、
最初の神として、
君を崇めた途端に、
すべては、欺瞞に変わって、
不満足ばかりを、
世界は謳うようになった。