昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

罪の緯度


 何かをまぎらわすようなことばが降り注ぎ、不貞を続けた春がやってきて、理論的に早熟な侵攻から、思想とは偏りを示し、隠逸し続ける衝動を発散するために得たものの饐えたにおいや、祈りの硬度や、昏睡していく意識的なコースに埋め尽くされた屍骸や、あいまいな理想を打ち付けられた空虚な身体にかさなるかさぶたや、懐古にひしめく理想論的な屈従へと引き伸ばされていく現在に指定されるものに支配される意識的なまやかしから、簡素な自由を補填するための欲望の渦へと簡素な理由は、規制されるためのエゴを迎合し、原動力を不純なものに変えるのです、と語るような性悪説が圧力を与えるだけの現在に修繕されない記憶は、数千もの記憶にこしかけ、かけちがえたものや、改善されないから、と克己できずに、革命へと移行し、そこで憩い続けるということを知らずに、途端に圧縮される意味の中で加算される原理が原質をくさらせるのだ、と妥当な位置から引き出される価値は、価値としての意味を保つためだけに何かをためらわずに裏切ることを、悪とは呼ばず、自らの正義のための正当性をかかげ、何かに反することだけが、そこでの正義を保つ秘訣なのだ、と民をまどわせる間に情況とは負担を与え、貸与を謳い、貸し出される駄作の意識が参画するものが世界を攪拌し、判然としない意識が伝える理論的な早朝を駆け巡る濁った思いが光沢をおびるような恋へと至らずに、対比されるだけの彼らは、彼女たちのツールとして、あらゆる人工的な虚栄の元として、原理的な離人症に苦しみながら、疎外感をかかえ、がんじがらめになる意識は逃げ出すことを知らずに、ただ与えられた位置の中で苦しむべきだ、と謳うような是非などは、何かを働かせるために、ただ強制的に意思を支配するための理想をすりこみ、植え込まれた正しさに支配され、示唆されるものが教唆するものへといざなわれ、うばわれた意識は、うわべだけの帰巣を続け、そこで愛を育むかのようにむしばまれる精神は、敬神に浸りながら、契約している神をも裏切るような幼稚なたくらみから、大義を用いずに小さな枠組の中で育まれるものが蔓延る意思をバビロンでうながし、超脱できずに、欲そのものを枷に感じぬから、勘違いをほどこし、求める欲望とは増える欲に追いつけずに、迫る欲の餌として、あらゆる儀式の生贄として自らを捧げる事により、次なる価値の鍵として、あらゆる欲望の中で飢渇し、飢餓するまで欲望の住まいで磔にされ、餌を目の前でちらつかされ、激高するだけに至る精神は、契約を用い、理性をも超えて、ただ怒りにまかせて破壊し尽くす間に欲そのものの制限を失い、ただ食い尽くした後にも増え続け、求めるものだけが絶対なのだ、と。騙り続けられるものなどとの別れを告げ、つたない意識がもたげるものや、モノラルな地層に日々織られる物物しいものとの融合から、高揚感も忘れ、汎用されるものだけが、ここでの接続を極めるのだ、と機械的な挿入が快楽的にフラクタルなものを空爆しながら、場面でしなっていく動機が虐待を続け、同時多発的に経路を爆砕していく観念論的な不浄から、不時着を続ける意識が何度も地面で衝突して、想定されるものや、措置されるものとは装置的なものであるし、相似するほどに理想とは、同じような理由を嫌悪し、自らに似たものを生産的に作り出すくせに、空疎な自分を許しながら、誘導されるものへと動機を同じように拡散しながら、自らこそ正しくあろうとするほどにあがなう精神は、緩慢な理由に賛同しながら、散漫な意識は、そこかしこで規制され、規約をむすびながら、無数の意識に締結していくものが逸脱もできずに、位置的な空疎さに補完されるだけの軽薄な精神に契約を続け、同じような動機を同じように吐き出す空疎な機械の中で、裁かれるだけの差別的な心情を蔑視することも差別的なものの現れであるし、あらゆる差別とは、ここでの分別を求めずに、すべてはただ同じ意思に固まらずに、分裂的に消費され、飛翔を続け、悲愁によじれることなく、言葉数もすくなく、枢要な価値の家畜として、犠牲的に放牧される棄民たちとたむろし、退嬰的なものをかかえた猛禽類が飛び交う原生林で理性的なものに制される以前に、ここで前兆のように語られるものなどが長い歴史をなじり続け、短絡的な動機を生み出し、正解により、世界を縮めるだけに至るような圧縮を海馬の中で執り行い、そこでたまに引き出される悪意の籠もった振り返りから、不当なものを引き出すだけの記憶が不安を連動させ、自らの強固さを打ち倒すまでに至るようなねじ曲がった傷痕が証拠を持ち出し、自らを苦しめるために何度も繰り返し思い出されるものにこそ反発する。