昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

星の故郷

優しいやつを
うばいやがって、
世界とはなんて代物だと、
しどろもどろな思いに
かさなるドロドロした夕焼けや、
不規則にうごめく、
狡猾な雲を呆然とながめ、
シリアスな空間に、
明日は長いようでみじかく、
自覚するほどに滑落し、
フラクタルなようで、
微妙に違くて、
くたびれた花を摘む
君の黄金の目や、
無為に咲く意味が躍動し、
生命とは、
なにかを補完するために、
やかましく悶え、
その生きた証が、
さとす今が、
空腹で腹鳴らし、
はびこる意味が、
バビロンで価値あるものとは、
その意味をかがやかせるために、
なにかを奪うのだと、
なげくほどに、
偏った理想は、
ちぐはぐなものを生み出し、
惰性で育まれるものが、
今を磨耗し、
生きているのかすら
わからぬままに、
すぎさる風景は、
過去から孤立し、
ここがどこかすら、
わからぬままに、
立場をとりながら、
平穏な日々を破壊するために、
なにかを羨望し、
価値あるものを破壊するためだけに、
新しい価値でなにかをぬりかえ、
その新しいなにかが、
わからぬままに、
破壊し尽くされる。