昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

超える速度

ジルコニアの涙をながす月夜の追憶、馳せる面影を追従するだけの影は、君の気持ちを知らずに、段々とせまる夜を浪費しながら、しなびた過去を愛でるだけだし、惰性で正論をうながすだけのウサギともども崩れ去る月の上での話しを羽化させ、永遠性に帰結するだけの制度の中で愛し合う二人は、けっきょくはやかましい制度の奴隷として、あらゆる意味の傀儡として、形骸化するだけの身体を引きずりながら、じり貧な労働を終え、緩慢な作用を含ませたビニールなどを食しながら、形成される深夜にもとづく国を憎悪しながら、親愛なる君へと壊疽した手紙の彼方で、暴力的な路地裏で誓われる愛とは、花火のようだねと垂涎するリリカルな夏が地殻変動を起こし、宛然と猛る瞬間の亡霊どもがありがとうとうながすような感動ポルノがファンタジーのようだし、要するに堅実に生きることなどは、どうでもよくて、ここでどうにかなるだけのことを憎悪するひなげしの赤がまぶしくて、典麗な時折にひずむだけのロジカルな物語に蓄積される真意など要らず、ただあらがうことが走り去りながら、延々と泣き続ける花の未来も知らずに、君は屠殺を続け、あらゆるたべものを楽しく食するのですと、地獄の俗物そのものであるし、慈善的な悪魔であるし、ニキビに縫い付けられた記号化されたヒルであるし、あらゆる夜を頬張る欲張りな動物であるし、毅然としているようで、どこか狂っている様子がデリバリーされ、接続される母性などの所詮はコピーに貼り付けるためのエゴであるし、生まれたからには、空になるまで、何かにこき使われる的な発想でもって、何かの歯車として、誰かのグルーピーとして、老いるまで、老いる者をいじめ倒すんやで、と淘汰されるだけの言葉狩りのロジックから抜け出すべく、ベクトルは、天から受け取るのでもなく、地から吸い取るのでもなくて、音程も不安定なままに、毎日が不安に駆られるがままに、狩る側に移行するわけでもなくて、分けへだてることもなくて、どこにも居なくて、どこでもなくて、どこでも同じで、往往と過ぎ去るだけの幼稚なひずみからリズミカルに消費されるだけの理想などが用いるリスクなど、どうでもよくて、どうにでもなって、どうにかなっているのであるからして、カラクリは、時代性を持ちこみながら、理性をそこないつつも、津々浦々に吐き出される理性的な伴侶も、海の藻屑と化したのであるからして、支配されるよりも、何かを独占するために愛するのでもなくて、デリカシーもないから、ないままにほっといて、葬る先々で介する間に理解すらも要らずに、徒に過ぎ去るだけの日々に品位すらなくて、貧寒なままに認可するものに過信するよりも、解析されるために生み出される病をかかえることにより、病は侵攻するわけであるからして、支配されるわけにはいかん私は、紫煙にまかれ、毎日に土足で入ってくるような輩が苦手であるからして、進呈されるものや、謙譲されるもののほとんどが、こころを奪うための物である限りは、愛などはないのと同じで、内面性は無視され、蓋然性に破壊され、顕在なものなどのほとんどは、操作されるために仕組まれた罠ようだと、和解することもないし、無いからこそ、追う者が生まれ、そこで奪い合うだけに至るだけだし、堕落するだけであるし、ガラクタでも直せば使えるわけであるし、何かに仕えるわけにはいかぬから、逆らい続けることこそが、セオリーであるし、すべては苦いし甘いよねとよじれる世界を愛するほどに純粋なわけでもなくて、内外で果てるだけの境目で、私すらも瞬時に廃棄処分にされ、信用など売り買いするための道具であるし、偶像崇拝ばっかり続ける場面で、神すらも居らんから、誰も信用するわけにもいかんし、誰に期待することもないから、何も愛さなくても、ここで続けることだけが、愛に似た何かかも知らんし、何でもないかも知らんし、何も知らんままでも、ここでの真理にもとづくものを裏切ることだけが、正しさをも超えるのだ。